野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

淡いピンクのグラデーションが魅力的なベニガク (紫陽花シリーズ1)

2019年06月22日 07時12分02秒 | 

ガクアジサイのうちでも、淡いピンクのグラデーションが魅力的なベニガク。路傍でもよくみかけるようになった。もともとはヤマアジサイをベースにしたもので、江戸時代から栽培されているという。

一目でアピールする熱帯植物のような強さはないが、色のニュアンスがよく出る紫陽花は、日本の風土によくあっている。しばらく神代植物公園のあじさい園のあじさいたちを紹介しながら、さまざまな品種のあじさいに登場してもらうことにしよう。題して「紫陽花シリーズ」。まずはガクアジサイの系統から。

(2019-06 東京都 神代植物公園) 

 



ベニガク

所属:ユキノシタ科 アジサイ属 

学名:Hydrangea macrophylla f.japonica Ohwi
特性: コガクウツギに同じであるが、花の色が初め白色、次に淡紅、最後に紅色となり七変化と云い、額花中随一のものである。
備考: ガクアジサイの品種の一つで、外にアジサイ、サワアジサイ、アマチャ、アマギアマチャなどがあり、園芸変種としてフイリアジサイがある。
開花時期: 5~7月
果実成熟期: 10月

 


風に揺れて儚げなキキョウソウ

2019年06月22日 06時31分38秒 | 

キキョウに似た小さな紫の花をつけるキキョウソウ。
一番上に一つだけ花を開き、あとは閉鎖花なるヒナノキキョウソウとは違って、一本の茎にいくつかもの花をつける。それでも風に揺れて、儚げな花であることに変わりはない。寂しげな風情が魅力的だ。
アメリカ・インディアンたちは薬草あるいは毒草として使ったらしいが。

(2019-06 東京都 神代植物公園)

キキョウソウ

キキョウソウ(桔梗草、学名:Triodanis perfoliata、英名:Common Venus' looking-glass)は 北アメリカ・南アメリカに自生するキキョウ科の一年生植物。自生域はカナダからアルゼンチンにおよび、中国、韓国 、オーストラリアに帰化している。日本では福島県以南に移入分布し、道端や公園の空き地などに群生する。別名はダンダンキキョウ。

特徴
花は車形花冠または鐘形花冠で青紫色。放射対称な5弁の花冠を持つ。葉は幅6ミリメートルから25ミリメートルで鈍鋸歯を持つ貝殻型。高さ15から45センチメートルで5月から8月に開花する。小さな蒴果を多く付ける。

アメリカ先住民族による利用
チェロキー族は過食による消化不良に根の液体混合物を服用し、煎じた根を入浴に用いる。

メスクワキ族は一日中病気にさせるための嘔吐剤として使用し、儀式の際に喫煙する。