
★あきらめかけた9月のキャンプ
この3週間、会社自体も65年の歴史の中で経験したことのない事件に遭遇し、せわしない日々を送ってきた。外からの揺さぶりと内なる動揺のはざまでてんてこまいした。事実関係をきちんとたしかめもせずに社外の知己の何人かが急ぎ距離をおく動きがぼくには滑稽だった。それ以上に、多くの激励もまた失ったものをおぎなってあまりある収穫だった。
まわりの人間の本質はこちらがピンチのときにはっきりと見えてくる。騒ぎを起こした愚かな元社員のおかげで、たくさんのことを学んだ。
11日(水)から遅い夏休みをとり、来週月曜日の敬老の日をからめた6日間の休暇は当初からの計画だった。そして、9か月ぶりにキャンプへ出かけるつもりだった。しかし、前述した事件のために無理かもしれないとなかば諦めかけていたが、なんとか出かけることができそうなめどがたった。
ただ、11日は微妙だし、家人の仕事のやりくりもできないらしいので、出発は木曜日の12日からとなった。いざとなったら、金曜日だけの夏休みになるかもしれない。それも立場上、しかたないだろう。
★すっかり勘も鈍ってしまい
そんなわけで、土曜日の昨日、個人装の準備をした。年越しキャンプ以来だから、すっかり勘が鈍っている。例年のようにゴールデンウィークや7月梅雨明けキャンプをやっていれば、皮膚感覚で個人装もすぐにできるのだが、どうも余計なものまで持参しそうでうんざりする。
買い物はともかく、気分だけでもアウトドアに切り替えようと、昼過ぎからいきつけのアウトドアショップのWILD-1多摩ニュータウン店へ向かった。店の前までいって驚いた。駐車場へ向かうクルマの列が延々つづいている。夏休みが終わって一段落したと思ってタカをくくっていたのが間違いだった。三連休を控えての混雑なのだろうか。
100メートル以上延びた駐車待ちの列に加わることなく、そのままパスしてWILD-1をあとにした。
そういえば、夏休み前にも一度訪ねて、やっぱりクルマが並んでいたのですぐに引き返した記憶がある。またしてもアウトドアのブームが戻ってきたのだろうか。7~8年のサイクルでブームがやってくる。過熱してもやがて冷めるが、また、新しい人たちがやってくる。たいていは子供の成長を理由にするのだが、な~に、実は親も飽きているのだ。
★デジタル機器がどうなるか
今度のキャンプで、うまく木曜日に出発できたら、終始、会社との連絡がとれる状況にしておきたい。パソコンまでは必要ないだろうが、アイフォンとアイパッドくらいは持参しておきたい。
ただ、電源サイトではないので、大容量のバッテリーと充電用ソーラーパネルも持ちこむことにした。
ついでに読書も電子書籍に頼ろうと思う。ふだん、会社の往復ではアイパッドミニを読書端末に兼用しているが、キャンプではバッテリーが長持ちするキンドルペーパーホワイトを使うつもりでいる。というのも、あるテーマにそった資料としての電子書籍を10冊近くダウンロードしたまま読めずにいるからだ。
というわけで、今回のキャンプではいろんなことをやろうと欲張っている。それらが無駄な意欲なのは経験的にわかっているというのに、勘が鈍ってできるような錯覚に陥っている。
その一方でなにもかも忘れ、たっぷり昼寝をするオプションもあるから、電子機器以上に必要な装備はコット(キャンプ用ベッド)ということになる。
となると、アイパッドもキンドルも、ソーラーパネルさえも無用の長物と化すかもしれない。
9か月ぶりのキャンプは準備の段階で混乱のきわみにある。