
新緑の大型連休が終わり、ぼくも68歳を迎えた。70代になってもキャンピングをはじめとする野遊びをやめるつもりはなかったが、去年11月からの半年近くは加齢ゆえの身体の変調に悩まされ、野遊びのままならない日々が続いた。
連休にキャンプへ出かけなかったなんて、もう20年以上も前になるだろう。大事をとって出かけなかったというより、ストック(杖)に頼りながらの日常が長かったので、80パーセント回復していても、アウトドアへの渇望がまったく起こらなかった。すべては体調のせいである。
まず、11月の26日に突然左の膝が痛み出した。病院へいくと、症状から察するに年齢的にも関節の軟骨が磨耗したのだろうということだったが、レントゲンではきれいなままの軟骨に医師のほうが意外そうな表情を見せた。
ひと月ほどで次第に痛みが和らいでいったところで東京は大雪に見舞われた。バスがこないまま杖で左足をかばいながらアップダウンのある道を駅に向かって歩き、途中、二度転んだ。雪が積もった道を歩いて無理したことで、この日、足の痛みがまた激しくなった。
そんな足に不安を残しながら、この10年近く続けている伊豆の年越しキャンプは決行した。12月30日~1月2日の三泊四日のキャンプである。初日、大仁のキャンプ場へ近づくにつれて雨足がひどくなり、出発したのも遅かったが、途中で迷ったロスタイムもあって、キャンプ場へ着いたときはすっかり日が暮れていた。
その夜はコテージを借りて設営は翌日になった。本来、ペットは入れない規則ながら、キャンプ場のケージを使わせてもらってルイの寝床とした。ほかの犬のにおいがあってルイは落ち着かない一晩になったようだ。このキャンピングについては、遅ればせながら、近々、半年遅れでここに記そうと思う。
だが、このキャンプがどうやらまたしても膝に負担をかけてしまい、足の痛みの回復を遅らせてしまったらしい。
腰痛持ちのぼくは、1995年に出張先のパリで二度目のひどい腰痛に見舞われたあと、ストックを常備した。特にキャンプのときはもちろん、いつ見舞われるかわからない万一にそなえて一本はクルマのルーフボックス(現在のクルマにはつけていない)に入れたままにしていた。
そして、今回の膝の痛みで新たにもう一本、ウオーキング用のストックを買い求めた。年越しキャンプでもおおいに頼りになった。
近々、二本のストックを使うノルディックウォーキングをはじめる。新しいほうのストックと同じものを買って使おうかと思ったら、ノルディック用のストックは山歩き用のものより軽量に作られているし、焦って買わずにまずは講習会を受けてからにしたらいいというせがれからのアドバイスを受けてまだ買っていない。
5月は連休が終わると天気が不安定になり、とりわけ山沿いでは強風に見舞われる日が多くなる。台風並の嵐の中で一晩を過ごしたことも忘れられない思い出として残っている。
だが、6月に入れば山にも春と初夏が一度にやってきて、入梅までは野遊びの最高の季節になる。ストックを持参しつつ、そろそろ動きだして、遅れを取り戻そうと思う。
*写真は、左から、30代~40代のころの低山逍遥で愛用した自然木から作ったストック。隣が2005年に購入したエバニュー製のウォーキング用、次が昨年購入のモンベルのハイキング用スットック、右端は通勤用に使ってきた障がい者用のストックで、今回いちばん活躍してくれた。