■ きれいな蛾のお客さん
今年は天候の不順な年である。もう、記憶も遠のいているが、最低の夏だった。その割には予定したキャンプが、中止にはなっていない。幸運な年だった。5月にはじまり、梅雨の6月はさすがに予定していなかったが、7月、8月、9月とキャンプに出かけることができた。
8月は、吸血系の昆虫に悩まされる確率が高く、夏休みでやたらにぎわうので、例年ならキャンプを控えてきた。今年出かけたのは、もうあと何年も野遊びはできないだろうから、まだ身体がいうことをきいてくれるうちにやっておこうというささやかな打算があったからだ。
想定どおり、8月も後半とはいえ、人気キャンプ場にキャンパーの数は多かったが、夜中まで騒ぐようなマナー違反は見当たらず、なぜか午後9時ごろには消灯して寝てしまう家族がほとんどだった。むしろ、午後10時過ぎまでランタンを煌々と点けているほうが気が引けた。
ほかのサイトが早々と消灯してしまうから、いつまでもランタンを灯していると虫たちがどっと寄ってくる。真夏だから当然である。
都会ではお目にかかれないようなきれいな蛾がランタンの灯りに集まってきたりするのを見ると、真夏のキャンプも悪くないと思えてくる。
■ 女房の淋しくも心強いひと言
明らかに、キャンパーたちの様子が変ってきている。ファッションも、たぶん、雑誌の受け売りだろうが、けっこう画一的である。それにひきかえ、テントやタープの流行は目まぐるしい。次々と新製品が登場し、それらを使っているキャンパーを見ていると、「いいな、あれ!」という製品がいくつも目につく。
とはいえ、どうせあと何年も野遊びができる年齢ではない。そう思って、今年は新しいキャンプ道具は買わずにきた。だが、8月のキャンプを前に魔がさした。スノピのタープ、シールドヘキサエヴォProを買ってしまったのである。
あんまり人気がないのか、キャンプ場で見たことがない。雑誌だかウェブサイトで見つけてからずっと欲しかったタープである。でも、迷った。
「もし、一度しか使わなくたって買えばいいじゃない。もう、あと何回キャンプができるかわからないんだから」
女房の男らしい(?)ひと言で買った。8月のキャンプは新しいタープのお披露目となった。といっても、だれかに見せるわけではない。いつもどおりただの自己満足にすぎない。

■ サイトを選ぶサイズに愕然
最近、テントはモンベルのムーンライト5と7を使い分け、タープはビッグタープHXか、ユニフレームのREVOタープを使っている。モンベルのアストロドームもあるが、設営に手間取るのであまり使う気はしない。
10年使っていたスノーピークのリビングシェルとインナーテントの組み合わせは年越しキャンプ専用に落ち着いてしまった。
寒い時期以外、リビングスペースはアストロドームやリビングシェルのようなシェルターよりも、タープのほうが開放感があってはるかに快適だ。ランタンに虫が集まってくる夏でもランタンの位置を工夫すればすむ、というより、夏なのだからしかたのないとあきらめればいい。
8月のキャンプでは、明かりの下で作ったバターライスに二度も虫が飛び込んできた。夏なのだからしかたない。
8月、夏休みの混雑も一段落した後半で金曜日に休みを一日とり、シールドヘキサエヴォProの張り初めに出かけた。あまり深く考えずに区画サイトのキャンプ場を選んだのは、これまで何度も使っていたからだった。
着いてから管理事務所で空いているサイトを教わり、見てまわって愕然としてた。あらかたの区画がこんなに狭いとは思わなかったからだ。というより、新品のタープが大きすぎたのである。

■ いずれ補助ポールも使ってみたい
それでもなんとか新しいタープをぎりぎり張れるサイトに落ち着いた。大きさもさることながら、雨や日差しを遮ることができる有効面積はさすがにたっぷりある。そういう形だからだ。
スノピのタープは、ヘキサゴン型を15年ばかりに使っていた。形はきれいなのだが、形状ゆえに有効面積がショボかった。最近のスノピのヘキサについては知らない。
ヘキサのタープを使うとき、ぼくは補助ポールを使うのに抵抗がある。ヘキサの美しいフォルムを損なうからだ。とくにスノピのヘキサに補助ポールを噛ませるのは醜悪だ。それなら最初から長方形のレクタタープを使えばいい。
だが、REVOも、このエヴォProも、補助ポールを使ってヘキサのように使うことも想定したコンセプトになっているらしい。たしかに3本目、4本目のポールを使ったからといって、本来の美しさが損なわれはしない。
換言すれば、単体としてのフォルムの美しさよりも実用性を重視しているからである。つまらないことにこだわらずに補助ポールを使ってみようと思っている。すでに準備はしたがまだやっていない。
今年は天候の不順な年である。もう、記憶も遠のいているが、最低の夏だった。その割には予定したキャンプが、中止にはなっていない。幸運な年だった。5月にはじまり、梅雨の6月はさすがに予定していなかったが、7月、8月、9月とキャンプに出かけることができた。
8月は、吸血系の昆虫に悩まされる確率が高く、夏休みでやたらにぎわうので、例年ならキャンプを控えてきた。今年出かけたのは、もうあと何年も野遊びはできないだろうから、まだ身体がいうことをきいてくれるうちにやっておこうというささやかな打算があったからだ。

ほかのサイトが早々と消灯してしまうから、いつまでもランタンを灯していると虫たちがどっと寄ってくる。真夏だから当然である。
都会ではお目にかかれないようなきれいな蛾がランタンの灯りに集まってきたりするのを見ると、真夏のキャンプも悪くないと思えてくる。
■ 女房の淋しくも心強いひと言
明らかに、キャンパーたちの様子が変ってきている。ファッションも、たぶん、雑誌の受け売りだろうが、けっこう画一的である。それにひきかえ、テントやタープの流行は目まぐるしい。次々と新製品が登場し、それらを使っているキャンパーを見ていると、「いいな、あれ!」という製品がいくつも目につく。
とはいえ、どうせあと何年も野遊びができる年齢ではない。そう思って、今年は新しいキャンプ道具は買わずにきた。だが、8月のキャンプを前に魔がさした。スノピのタープ、シールドヘキサエヴォProを買ってしまったのである。
あんまり人気がないのか、キャンプ場で見たことがない。雑誌だかウェブサイトで見つけてからずっと欲しかったタープである。でも、迷った。
「もし、一度しか使わなくたって買えばいいじゃない。もう、あと何回キャンプができるかわからないんだから」
女房の男らしい(?)ひと言で買った。8月のキャンプは新しいタープのお披露目となった。といっても、だれかに見せるわけではない。いつもどおりただの自己満足にすぎない。

■ サイトを選ぶサイズに愕然
最近、テントはモンベルのムーンライト5と7を使い分け、タープはビッグタープHXか、ユニフレームのREVOタープを使っている。モンベルのアストロドームもあるが、設営に手間取るのであまり使う気はしない。
10年使っていたスノーピークのリビングシェルとインナーテントの組み合わせは年越しキャンプ専用に落ち着いてしまった。
寒い時期以外、リビングスペースはアストロドームやリビングシェルのようなシェルターよりも、タープのほうが開放感があってはるかに快適だ。ランタンに虫が集まってくる夏でもランタンの位置を工夫すればすむ、というより、夏なのだからしかたのないとあきらめればいい。
8月のキャンプでは、明かりの下で作ったバターライスに二度も虫が飛び込んできた。夏なのだからしかたない。
8月、夏休みの混雑も一段落した後半で金曜日に休みを一日とり、シールドヘキサエヴォProの張り初めに出かけた。あまり深く考えずに区画サイトのキャンプ場を選んだのは、これまで何度も使っていたからだった。
着いてから管理事務所で空いているサイトを教わり、見てまわって愕然としてた。あらかたの区画がこんなに狭いとは思わなかったからだ。というより、新品のタープが大きすぎたのである。

■ いずれ補助ポールも使ってみたい
それでもなんとか新しいタープをぎりぎり張れるサイトに落ち着いた。大きさもさることながら、雨や日差しを遮ることができる有効面積はさすがにたっぷりある。そういう形だからだ。
スノピのタープは、ヘキサゴン型を15年ばかりに使っていた。形はきれいなのだが、形状ゆえに有効面積がショボかった。最近のスノピのヘキサについては知らない。
ヘキサのタープを使うとき、ぼくは補助ポールを使うのに抵抗がある。ヘキサの美しいフォルムを損なうからだ。とくにスノピのヘキサに補助ポールを噛ませるのは醜悪だ。それなら最初から長方形のレクタタープを使えばいい。
だが、REVOも、このエヴォProも、補助ポールを使ってヘキサのように使うことも想定したコンセプトになっているらしい。たしかに3本目、4本目のポールを使ったからといって、本来の美しさが損なわれはしない。
換言すれば、単体としてのフォルムの美しさよりも実用性を重視しているからである。つまらないことにこだわらずに補助ポールを使ってみようと思っている。すでに準備はしたがまだやっていない。