せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

Il mio caro Mother Goose.※グロ

2007-08-17 15:11:56 | その他
私のマザーグースは、甘い匂いに混じって、いつも鉄の匂いをさせていた。
よくわからないけれど私は彼のオトモダチらしい。名前もしらない、いい人。毎月咎の13日、彼はわけのわからないガラクタを持って会いに来る。この前は羊の毛そのままだった。
前から不思議なものを持ってくる人。卵のぬいぐるみとか、切ったような大ぶりの桜の木一本(あの日は冬だったけれど、きっとあの人には不思議な力があるんだわ!)、白紙の聖書、そして羊の毛。それは全部マザーグースの詩に出てくるものだったから、私はあの人をマザーグースって呼ぶことにした。

とっても楽しみだった咎の13日がまた来る。
そうして眠りについた次の朝、本当なら起きた時おいてあるご飯がなかった。不思議に思ってすこし待ってみても来ないから、何かあったら鳴らしなさい、と言われたベルを鳴らして、それでも来なかった。
不思議で不思議で仕方がなかったから、絶対に開けてはいけないよ、と言われていた扉を開けてしまった。

そこは真っ赤で、マザーグースと同じ匂いがしたわ。そして、真っ赤に染まったお人形さん達がいっぱい落ちていた。どうしてかどの子もお胸のところに穴が開いていて、そこからその真っ赤なものがぼろぼろと零れていた。中はお水でできているのかしら!けれどみんな苦しそうなお顔をしていて、もっと笑顔のお人形さんならよかったのにと思ったわ。
どこへ歩いても、扉の外は赤とお人形さんだらけで、もっと前に出ていればとすごく後悔したの!私に出てはいけないと言ったおじさんは、きっとお人形さんを独り占めしたかったんだわ!
そう思っていると、なんだか急に惹かれるお人形さんの首が落っこちていたの。それは私に言いつけをしたおじさまに、とってもそっくりだった。部屋を見渡してみると、両手と両足、それから胴体と指がバラバラに転がっていたの。だぁれ、こんなひどいことをお人形さんにしたのは!可哀相に思って拾い集めると、どうしてか指が一本足りなかったわ。
そこで、ふいに私は、ちょっとだけ疑問に思って首をかしげたの。

いつも私のところに来ていた女の人と、あのおじさまはどこ?

どこか他のところに住んでいるのかしら、それとも出て行ってしまったの?哀しくなって座り込むと、とん、と、私が入ってきた扉を叩く音が聞こえたわ。驚いて振り向くと、手になにか長いものを持った真っ黒な人が立っていた。その人はちょっとだけ私を見たあと、にっこり笑って私の方へ歩いて来たわ。

「君は、」

その声でわかったの、「ああマザーグース!」
マザーグースはいつものように心が躍るような笑顔で、「オレがマザーグース?」って首を傾げたわ。そう!彼方は私にマザーグースの詩集とそれに沿った贈り物をいつもくれるわ。だからマザーグースと呼ぶことにしたのよ、だって私、あなたのお名前を知らないんですもの!
そう言うとマザーグースは笑って、「そうだな」と言ってくれたわ。私嬉しくてマザーグースに飛びついたのよ!嬉しくて嬉しくて言葉がたくさん出てきたわ。
今日は朝来るはずの女の人が来なかったの!待ったけれど来ないから呼び鈴を鳴らしてもまだ来ないのよ!だから私、外に出てみたの!そうしたらお外はいつもマザーグースからする匂いと同じ匂いがしていたのよ!それに、あちこちにお人形さんが落ちていたの、マザーグースは見た?皆苦しそうなお顔なのね、もっと笑顔に作れば良かったのに!それでね、私をあそこから出ないように言いつけたおじさまはきっと、このお人形さん達を独り占めしたかったんだと思うの!ねえ、酷いと思わない?
マザーグースは「それは酷いね、」と優しい声で呟いてくれて、手の力だけでマザーグースの首にくっついていた私を片手で支えてくれたの!その手はお人形さんと同じで真っ赤になっていて、けれどお人形さんとは違ってとても暖かかったわ!

それからマザーグースにおじさまそっくりのお人形さんのお話と、誰も居ないことをおはなししたら、一緒に帰ろうと言ってくれたの!勿論喜んで私はついていったわ!だってマザーグースのことが大好きなんですもの!それにいつもプレゼントをくれていたマザーグースが悪い人なわけがないものね!

そう言ったら、マザーグースは神様のように綺麗なお顔で微笑んで、「オレが悪い人かどうかはわかんねーけど、人殺しではあるな」って言ったわ!それからそのおじさまそっくりなお人形さんの見つからなかった指をくれたの!

ところで私の愛しい愛しいマザーグース。"ひとごろし"ってなあに?

―――
(無垢な道化と穢れたメシア)

きっとどっか、イタリアとかその辺でいいと思う(思う・・
軟禁(監禁?)されてて外を知らない女の子みたいな。
一応お人形さんじゃありません、ヨ?(わかるわ
胸に孔の開いた人形って悪趣味だな。オイ。
中身が水な人形ってどんなだてかなんで赤いんだ。
そしてマザーグースからその匂いがする時点でおかしいだろ。

・・自分の小説にこれほど突っ込めるって(笑

無垢ほど怖いものはないよ的な。
勿論人形は死体、赤いのは血です。
お胸っていうのはつまり心臓。
咎の13日はキリストにちなんで13がだめってことで(?)







あれ私、なんの為に他のサイト様で彼を学んだんだ。
もう探さないでそしてこれが誰夢か気付かないで(殴