Good Nightmare.

「愛してた　愛してた　殺したくなんてなかった」

包帯で覆われた目、手入れもされていない伸びきった髪、乾いて色を失った唇。手足は縛り付けられ、その爪はどれも深く切られている。自ら死を招かないように、だ。
数年前人質に取られた彼女恋人をやむなく見捨ててから、ずっとこの調子だ。これでは死んでいるのとなんら変わりは無い。何のために彼を見捨てたと思っているのだろう。

そう思いながら、彼は包帯に手を掛けた。
情というわけではない。彼女もまた彼の大事な手駒であり、同属であるから。

「貴女の力は自分を傷付ける為のものではないはずなんですがね」

その左目に刻まれているのは一の文字。それはつまり、地獄道の能力を宿しているということだ。そしてその目には、「白の炎」。

「自らの炎で壊れてしまいましたか。その強力な怒りゆえに」

彼女が今宿しているのは死ぬ気の炎ではない。それは怒りの炎、憤怒の炎だった。もし今、彼女に死ぬ気弾を撃ったとしても、何の抵抗もなく彼女は死ぬだろう。
彼の包帯を解く手が、止んだ。

「ごめんなさい　許して欲しいなんて言わない」
「・・ははっ！自らの矛盾にさえ気付かないとは。もうこれは使い物になりませんね」

振り上げられた手が彼女の頬に落ちた。乾いた音と共に、彼女の顔が少しだけ揺れる。けれどその口は謝罪と後悔の言葉を並べることを止めないし、彼女が今目に見ているものに変わりはない。


「ごめんなさい　ごめんなさい　愛してた　誰よりも」


終わることのない地獄を、自らの手によって巡って。

――
（Good Nightmare）
直訳でよい悪夢を。夜中に何書いてんの私。

紅ちゃま。

一瞬の出来事だった。
自らの腕を犠牲にして俺を庇い、紅はそいつを殺していた。
腕からは機械がショートするような音と共に、自分等と何ら変わりはない、紅の目の色と同じ、真っ赤な血が流れ出ていた。以前怪我していただけに、反対側まで刃が突き刺さっていた。
無表情にそれを抜いて、俺を切りつけようとした「それ」の首に刺す紅はさながら復讐鬼のようだった。相手はもうとっくのように、彼女の手によって息絶えているというのに。

「これで、満足ですか？」

それがどちらに向けられている言葉なのか、今の俺には判断がつかなかった。

「これで、・・これで私の罪は、償えましたか」


――
「仲間を人質に取られたら迷わず人質を攻撃しろ」
・・鉄則です。敵が怯んだうちに人質を回収（回収言うな

届きたかっただけ。

千の風スペシャル「はだしのゲン」で紅の乱書き直し決定。
もう少し戦争の痛ましさを出すべきだったと思。後悔。

大体ルーチェは戦争で恋人を失い人間を嫌ってた　はず。
なんか結構全然何とも思ってないように見えちゃう　ぜ。

とりあえずアスティとは絶交中にしとこう（殴

ふたりぼっち。

「どうして、こうなってしまったの・・っ！！私はただ・・ただレオと一緒に居たかっただけなのにっ・・！！どうして一緒に居させてはくれないの、どうして、どうして・・！！私達はただ、共にいられれば充分だったのに・・！」


アリスにとって生きていられるかどうかは重要じゃない。
レオが一緒か否か。ただそれだけ。死んでも一緒ならいい。

海鳴

海が啼いている。
苦しそうに呻きながら、誰かの名を呼んでいる。それはこの世界に居る誰かかもしれないし、もう息絶えた者達かもしれない。あるいは私か、

「・・居るのでしょう、」

名はあえて口に出さない。纏わりつくように漂ってきた薄い白が、何よりそこに存在しているという証拠だからだ。それに私が『殺した』者の名を呼ぶのは冒涜と同等の意を持つだろうから。
存在している。そして私に語りかけている。声は、届かない。
冷たくて暗い、どこか私の手の届かない所で眠っているのだと聞かされた。助けに行くつもりもなかったけれど、そのままにしておくのも辛かった。だから私は『死んだ』。それが償いになりえないことなんて、百も承知で、"頭を銃で撃った"。

追ったのよ、彼方と同じ死に方でね。

「何の用？・・と言っても、声は聞こえないから、意味なんてないけど」

霧がふわりと頬を『すり抜けた』。私は霊でもないし生体でもない。かといって何ができるわけでもない。触れるのは何故か、この手にあるオカリナだけ。見つめて、目を閉じた。
海鳴が、止む。

「・・今更何の用？裏切り者を殺しに来たっていうの？」
「そうではありません。・・約束、ですから」
「残念ね、私はもう死んでるわ。私は、」
「知っていますよ。そして今の貴女は」

砂の城が解けるように指先が消えていく。砂になった体は地面に落ちて、海岸になった。どこまでも優しい人だ。そして残酷で。

「彼方の「幻影であるということも」」

唯一私を、認めてくれた人。



『死んだら海になりたいわ』
『そんなことが可能だとでも？魚のエサになってしまいますよ』
『いいじゃない、夢くらい見させてよ。彼方ならできるでしょ』
『過大評価ですね。いくらなんでも人を変質させることはできません』
『私の臓器とかもあの子みたいに作ってよ。そして体を砂にして消して』
『貴女を嬲るようで気分が悪いのですがね』
『彼方から嬲ることが気持ち悪いなんて聞くことになるなんてね』



「約束は果たしましたよ」
「うん」
「これで満足ですか」
「うん、ありがとう。ごめんなさい」

最後まで迷惑をかけっぱなしで。
思えば散々な人生だった気がする。いつもの仲間に加担すればこの世に存在する最も惨い死を遂げ、そして昔の仲間に加担すればその瞬間今を失うことになる。そんな両板挟みな状況で。そして結局、私はどちらも守ることなんてできなくて。
ごめんなさい、だから彼方と同じ道を辿ったら、

「彼方の元に戻ってくるよ、幾千の輪廻を越えて」

今度は彼方の仲間として。

―――
（海鳴）
　や　っ　ち　ま　っ　た　！　！　（　爆　
これ誰夢か気付いた人、凄いとおもふ（古語・・
すこし前から読んでる人は気付くと思うんですが。
日記の「汚染中」とか読めばわかるはずなんですが。
「薄い白」で気付いた人は神過ぎる。
「冷たくて暗い、」で気付いた人必ず居るはず。
「"銃で頭を撃った"」で気付く人も居たかもしれない。
「霧」で気付かない人は居るかもしれない。
でも「輪廻を越えて」で気付いたかもしれない。

それでも気付かない人は「輪廻の果てより」って
呟くとなにやらとてもよろしいかもしれなくもない。
それでもピンと来ない人は臓器が幻術なあの子を
思い浮かべてみるともっといいかもしれなくもない。

そうだよ骸だよ悪いか！（∑！！！

・・悪いに決まってる。ごめん（何




死にネタ大好きですが、それが何か？（開き直り

なんか言わせたい。

「死んじまえよ、クソ野郎」

ごっきゅんかちぇす太に言わせたいかも。
降って沸いた謎の台詞しかも凶悪死ね早瀬。

寓話

「全てのはじまりは全にして一（い）つ、一つにして全。
　だが必ずしも同じ答えに行き着くとは限らない。
　あるいは、その時々の選択を誤っていなければ。
　あるいは、時の流れに消えていく者が居なければ。

　あるいは、・・いや、もうこの話はよそうか。

　寓話を聞かせてやろう。愚かしくも美しい寓話を。」

―――
Bloody Castle
　－レオ編ラスト「希望と絶望」
　－アリス編ラスト「御伽噺のなれ果て」
　－ユーリス編ラスト「閉じた瞳の先に」
　－ナイト編ラスト「壊れた砂時計」
　－散三龍華編ラスト「祈り」
　－フィーラ編ラスト「終焉のはじまり」
　－総集編ラスト「Please Call My Name」
　－過去編ラスト「崩壊玩具喜劇」
　－未来編ラスト「椅子の面影」

即興で付けたんで変わるかもなんですが。
ナイトの名前とかいい加減うざいので
代える気マンマンなんですが（オイコラ
崩壊玩具喜劇って・・3Zバトロワ夢の題名かよ（待


それにしても遠来未来様の「海鳴」は好きだ。
（アリス編ラストにも使うんですよーｖ）

○○君の恋人的な

ネタを悶々と考える日々です（三分待ってやる死ね
3Z夢の高杉がどんどん変態になっていくんですが、
どうしましょう（どうにもするな

あとはそうだなあ。
土方夢で、「アイデンティティーユー」っていう話と、
「5分間の恋人」という話のプロットはできてます。
頭の中でだけもやもやと（くたばりやがれ

アイデンティティーユー（めんどいので以下AY）は
短編というかもう寧ろSSなんですが、3Zシリアス。
自分というものがよくわからない主人公の話です。
授業中に勝手に居なくなったりする。誰が気付くかと
すごい期待と絶望を抱いている話です。暗い。
クラス全員に嫌われてますが土方の恋人、みたいな。
そいで、居なくなったことにも土方だけが気付いて
くれるよいやんなんて優しいの☆みたいな（違う

5分間の恋人は中編くらいかなあ。3Zの前の話。
つまり中学校時代ですわな。通学電車の話です。
土方は大体10分くらい乗ってて、主人公の乗る
時間が大体5分くらい、っていうことで「5分間」。
お互い惹かれあっていってーでも平日5日間のうち
朝の5分間しか会えないんだよなーみたいな、まあ。

ハナクソみたいな話です（女がハナクソ言うなや





スランプは抜けられましたが、医者から出た
新しい薬のおかげで勉強ができません。
今度行ったら薬、変えてもらおうと思います。
（ていうか抗鬱剤なんだから当たり前だわな）

こんなはずじゃ、

やばい。羽戸崎蘭、人生最大のピンチです。


発端は糖尿予備軍のダメオこと我が3Zの担任、坂田銀八の一言。

「なんか漫画的な青春でもしろよ。面白いぞ、特に俺が」

神楽ちゃんにボコボコにされたものの、それに便乗した沖田君が考え出した"ゲーム"。それが今やっているババ抜き。けど、ただのババ抜きじゃない。

一回戦で負けた人が二回戦で負けた人に告白するという、それこそ「漫画的」なババ抜き。
ついでに言っておくと両方とも女、男だった場合でも決行されるというから驚きを通り越して気持ちが悪い。


「おーおー蘭ちゃん、負けちゃうよー？どーすんのー」
「う・・っ、」

銀八のひやかしに、思考回路は停止寸前まで追い込まれていく。残りは二人で、手元には一枚のカード。相手は二枚、そしてどっちかが、ババなのだ。
なりゆきで乗せられたものの、好きでもない人と付き合うなんていうのは願い下げだ。祈るように目を瞑ってから目を開けると、相手・・土方君と目が合った。土方君は無表情で、余計に頭が混乱する。すると、ふいに。

（　み　ぎ　が　バ　バ　だ　）

ぱくぱくと、声に出さずに告げられた言葉。目を見開いた私に、土方君は小さく頷いてカードを差し出した。右がババ、なら、取ればいいのは左。震える指を伸ばしてカードを掴むと、そのまま引き抜く。と同時に、土方君が溜息を吐いた。

「勝負あったな」
「げ、次は負けられねェや」

ぱし、と机の上に放られたカードに描かれていたのはピエロ。つまり、ババだった。さっきのこともあってまさか、という考えが浮かんだものの、それこそまさか、と一瞬にして考えを吹き消した。


二回戦、またしてもピンチを迎えてしまいました。

それも、さっきのピンチとは比べ物にならないくらいのピンチ。なんてったって、残っているのは私と、クラス一のドSこと、沖田君だ。ありえない。これは絶対負ける。
助けを求めるように視線をさ迷わすと、とんでもなく冷めた目でこっちを見ている土方君の視線にぶつかった。
思わず肩が跳ねた。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい助けてもらったのにごめんなさい・・！！！
覚悟を決めてカードを抜くと、なんてこと、ババを引いてしまった。しかも沖田君が間髪入れずにもう一方のカードを引くものだから、必然的に私は、

「・・負けた・・・」
「悪いねィ。土方に告白されるなんてごめんでさぁ」
「黙れドS野郎。蘭に謝るネ！」
「嫌でィ」

喧嘩をはじめた沖田君と神楽ちゃんをよそに、放心状態の私。すると銀八は意地悪くニヤリと笑う。

「じゃ、そーいうことでェー。第一回戦敗者は第二回戦敗者に告白すること」
「こ、こく・・っ！」

舌打ちする土方君を見ていて、目眩を感じて思わずよろける。すると、土方君に腕を引かれて、声を上げる間もなく抱きしめられる。騒がしかった周りが一気に静まって、土方君の溜息がやけに大きく聞こえた。

「・・俺の女になれよ、蘭」

腰に回された手で逃げることもできずに居ると、真剣な声が耳元で聞こえた。まるで顔から火が出そうだった。思考回路が爆発する音が聞こえてきそうなほど、心臓が壊れそうなほど、・・ちょっと（いやかなり）、ときめいた。
声を出そうと口を開こうとしたところで、沖田君の大笑いが響き渡った。それにつられて、他の人も笑い出す。

「ギャハハハハ！！土方気持ち悪ィー！！」
「『俺の女になれよ』って！言ってて恥ずかしくないのかー！」
「は、腹痛ェー！！」

加速していく笑い声に離れていった土方君の耳が赤くて、余計に動機が激しくなっていく。反則だ、こんなの。支えが無くなって、へなへなと座り込む。

「「「あ」」」

恋愛ゲーム必須事項、ブラックアウト。


―――
（必須事項ブラックアウト）
本当は前に考えてた一週間恋人のふりネタを
書こうと思ってたんですよ。なのにこんな。
というか土方で書くと初々しい気がｓ（殴

ひじりさんは好きではないが面白い。
あれこれって好きってことかな？かな？
まあ、どうでもいいけど（待て