「私の支配を受け入れるべきだったな」

2008-12-20 21:42:54 | ゲーム
皇帝陛下がティーダの空中コンボで「ウボァー」
このギャップが楽しめるのは原作を知ってるユーザーだけ!

皇帝は20年も昔のキャラクターなので、いまどき珍しいストレートに悪い人である。それはディシディア世界においても大して変わらない。逆に新鮮。
デザイン的にもジェクトと並ぶと違和感ありすぎ。というか、世界観が違う。外見も性格もしゃべり方も、何もかもウボァーな感じだ…

ウボァー:
あまたの迷言で知られるFF2にあっても、「ウボァー」はかなり変なセリフである。終始変な空気が流れていても、基本的にシリアスムードの2の世界にあって、このセリフだけがおかしい。
後のシリーズでもサイファーの「ぎにゃあああ」やサハギンの「ぐぺぺぺぺー」などがあるのだけど、ウボァーだけは別格。なぜ諸悪の根源たる邪悪の化身「皇帝」が最後の最後にこんな気の抜ける断末魔を残す必要があるのか、ていうかどう発音するのが正しいんだ。
皇帝といえばウボァー。FF2といえばウボァー。ウボァー

20年も後になって、声付きでこうていの「ウボァー」を聞けるゲームが発売されるとはお釈迦様ですら見抜けなかっただろう。
お調子者のジタンや見たまんまギャグ寄りのケフカですらこれは無い。皇帝は堀内賢雄さんの美声で原作のイメージを全く損なうことなく、策を弄し、暗躍するのに、KOのたびにウボァー(美声)で腰砕けにしてくれる。

皇帝はネタ要員ではない。
ウボァーを言うためだけに選ばれたキャラクターかと思ったが全然そんなことはなかった。ともすれば空気化しかねない10大魔王軍の中において、シナリオ上かなり頑張ってる。
だからウボァーは、実は真面目なセリフなのだ。本人的にはギャグのつもりではない。この自ら皇帝を名乗る人物が、純粋に心の底から断末魔を上げた際に結果的に魂から出てきたのがウボァーなのだ。

しかしフリオニールから見ると皇帝は別にライバルではない。数百時間にも及びかねない長く辛い修行を敢行し、全武器・魔法レベル16、HP5ケタ回避99力99精神99知性1のフリオさんにとって、皇帝などエンディングまでの長い道のりの中のただの障害物に過ぎない。
そう、フリオニールにライバルはいない。そこをシナリオに組み込むとは、このスタッフ、どれだけFF2に通じているんだ…!