「ローザ?なんのことだ?」

2008-12-24 18:50:26 | ゲーム
ゴルベーザ兄さんのレベル上げ中
舞空術で飛びながら(これは全キャラ共通)の超能力バトルが意外なまでに使い勝手がいい。
鎧キャラなのに武器は超能力と防衛ビット。その防衛システムはあんたの技じゃないだろ!
しかも原作であまりにも卑怯な強さを見せた黒竜→「くろいきば」にWメテオまで見せてくれるサービスぶり。

黒い甲冑ゴルベーザ:
じゃー、じゃ、じゃー、じゃ、じゃじゃじゃー
テーマソングとともに現れる黒い鎧の男、ゴルベーザ。セシルの抜けた赤い翼の団長となり、破壊と略奪を行う正体不明の人物だ。
その素顔は誰も知らぬ。くせもの揃いの四天王を従え、その本性は残忍で狡猾、しかも腕一本になっても生きる脅威の生命力を誇る。
見るからにバケモノな四天王と、腕一本でクリスタルを掴むシーンのおかげで、まるで人間味が感じられない、不気味な人物像を演出する。

ところが、実のところこの男は操られているだけである。裏にはゼムスというもっと悪いやつがいて、ゲームがはじまるよりかなり以前に、ゴルさんはその人に洗脳されてしまっている。
FF4のテーマは洗脳。ゴルベーザという悪者みたいな名前を名乗り、彼は何を思うのか。
というより、洗脳の解けたこの人が人間みたいな発言をすることに驚愕することになる。
だから最大の名言はFF4最大の迷言でもある「いいですとも!」
あんた今更なんでいいやつになってるの、あなたの暗黒道はそんなに軽いものだったのですか、と、恐るべき悪役ゴルベーザの威厳は一瞬で消し飛ぶ。HPの数値が全力でニクシミを主張していても無駄である。
このセリフはウボァーと並んで「やっちゃった」感が漂う。やっちまったものは仕方ない。ゴルベーザといえばいいですとも。FF4といえばいいですとも。

洗脳が解けたゴルベーザさん(本名じゃないらしい、DS版で一部追加設定があるみたい)は、普通に善人である、という以外のキャラクター性がいまいち見えてこない。改心後のセリフが数えるほどしか存在しないため、本当はどんな性格だったのか、を探る過程で「いいですとも」はかなり深刻に影響している。
立場が違えばセシルが洗脳されてゴルベーザがパラディンになっていたかもしれないんだ、という発言が冗談にしか聞こえない。セシルは「いいですとも」とか言わない

DS版では腕だけになるイベントは削除されてるそうな。それなら「いいですとも」もついでに黒歴史にしてよかったと思うんだが、まあそれはいい。
それより声が鹿賀丈史というのがどこから来たのかさっぱりだ。自分のようなヌルい人にとって鹿賀丈史のイメージは「料理の鉄人」に出てくるおじさんであるため、甲冑の中身はあのおじさんにしか思えなくなってしまう。
「セシルゥ、私の記憶が確かならばァ、このゲームはァ、ニンテンドォD・Sで動いている」
に、にいさん…
※普通に実写デスノートの八神総一郎でもいいですとも。

ディシディア設定:
セシルと兄弟であることは既に織り込み済み。
問題はその場合、ゴルベーザがセシルと敵対する理由は、ない。とっくに洗脳も解けているのに楽しそうに防衛システムを発動し大地を巻き上げサイコパワーで戦う兄さんの性格はいまいちつかめない。こんな人だったっけ?と思うものの声のおかげで無駄にカリスマが漂い、何をしても許したくなってくる。
セシルのほうも特に説明なく暗黒騎士に戻っているが、原作とは違う時間軸から来たのだろうか。間違って洗脳が解けたゴルベーザを召喚しちゃったー!っていう感じで。
そんなゴル兄さんの人間味はむしろ失う方向に調整されてる。天野イラストに忠実にデザインされているのでモノアイだし、攻撃はサイコパワーだし鎧は脱げそうにない。この人なら腕だけになっても元気にしゃべってくれそうだ。
あとセシルの演技が大変素晴らしい。演技をしているところが素晴らしい。変身演出と相まって、まるで物語の中から飛び出したように見栄が効いてて格好いい。いや他の連中も全部物語の登場人物だけど。