こんもりとした緑に包まれた木立の中に、国宝の三重塔はひっそりと佇んでいました.この塔は1178年治承2年(1178年)に、京都の一条大宮から移築されたものといわれますが、正確なことはよく判りません。
この塔は少し低いのと周りの樹木が高いので、なかなか全景を写真に収めるところがありません。撮影にいい場所を探して周囲をうろついていたら、突然大雨が降ってきました。
慌てて塔の下へ雨宿りに駆け込むと、すでに先客あり…それが美人の女性の方で、文字通りの「駆け込み寺ですね」と顔を見合わせて大笑い…夕立もなかなか止まないので、四方山話しでもしながら雨が上がるのを待ちました。
女性の方は「仕事で徳島から大阪へ来たので、このお寺を目指して来ました」とのこと…それはまた何故…と聞くと「徳島は阿波浄瑠璃の本場ですから、このお寺の名前に惹かれました。それと堀先生も作品に書いていおられましたし…期待に違わず静かないい感じのお寺で、お参り出来て本当によかったです」と云っていられました。
私も前に読んだ堀辰雄の小説の中で、このお寺のお守りをしている少女と、彼の奥さんとの対話を綴っていたのを思い出しました。
少女は「この辺はしょうもないとこでっせ。筍やワラビなどばっかり食べて、お魚などは食べたことない…」とか云ってたように思います。
この鄙びたお寺が遠来の参詣者を惹き付けるのは、この美しいお寺の名前とともにどことなく、文学的な香りが漂っているからでしょうか。
この塔は少し低いのと周りの樹木が高いので、なかなか全景を写真に収めるところがありません。撮影にいい場所を探して周囲をうろついていたら、突然大雨が降ってきました。
慌てて塔の下へ雨宿りに駆け込むと、すでに先客あり…それが美人の女性の方で、文字通りの「駆け込み寺ですね」と顔を見合わせて大笑い…夕立もなかなか止まないので、四方山話しでもしながら雨が上がるのを待ちました。
女性の方は「仕事で徳島から大阪へ来たので、このお寺を目指して来ました」とのこと…それはまた何故…と聞くと「徳島は阿波浄瑠璃の本場ですから、このお寺の名前に惹かれました。それと堀先生も作品に書いていおられましたし…期待に違わず静かないい感じのお寺で、お参り出来て本当によかったです」と云っていられました。
私も前に読んだ堀辰雄の小説の中で、このお寺のお守りをしている少女と、彼の奥さんとの対話を綴っていたのを思い出しました。
少女は「この辺はしょうもないとこでっせ。筍やワラビなどばっかり食べて、お魚などは食べたことない…」とか云ってたように思います。
この鄙びたお寺が遠来の参詣者を惹き付けるのは、この美しいお寺の名前とともにどことなく、文学的な香りが漂っているからでしょうか。