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相棒CBR1000RR (SC59)でのツーリングや色々
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レコードについて考える。 その3

2019年02月11日 | オーディオ
最近売れているらしいレコードについて、どうしても気になり続けているのでネットで調べてみた。

若い人の動向について、よく分からなかったのだけども、やはりSNSのようである。

若い人に人気のアーティストがアナログ盤を出す。

若い人が買う。レコードプレーヤーで再生している様子や、ジャケットの写真をインスタにアップする。

インスタ映え。

なんかいいな。
レコードプレーヤーで音楽を聴くこと自体が良さげに見える。

広まる。

1976年に2億万あった生産量が2007年には10万枚に。2017年になって10倍の100万枚になったそうである。動きは顕著だけども、数自体はまだまだ様子見な感じなのだろうか。

とある60代DJのインタビュー。
・アナログの方が心地良い。
確実に音が良い。特にアコースティック音楽はアナログが良い。
・ハイレゾ、CD、アナログを聞き比べる実験をしたことが有る。相当良い機材じゃないと違いが分からない。
・にも関わらず、若者がアナログメディアを良いと言うのはよく分からない。
データの方が良いよね。楽だし。

どうも音楽的な部分では無いんじゃないかと。。
僕もそうだけど、そもそも聞き比べる曲が無いからね。もちろんアナログとCDでは聞き比べ出来るけど、若い時に聴いたとか、子供の頃に聴いたなんて曲ではない。思い出補正も皆無だ。

ただアーティスト視点だとまた状況が違う。
アーティスト達にとって、リスペクトする先駆者、レジェンドがいる。それをレコードで聴いていて、アナログの良さを十二分に知っている。
そして自分達が作る曲は出来る限り素晴らしい音質でファンに届けたい。ハイレゾだったり、アナログのリリースに繋がる。
ファンは彼らをリスペクトしており、その発信をそのまま受け止める。結果若い人がレコードを手に取り始めた。
音楽の原点回帰は幾度となく行われているようで、それもまた今の流れに有るのではないだろうか。

ちょっと話は飛ぶけど、最近子供の頃に育った街を散歩することがある。よく通ったCDショップ、本屋、ゲーム屋は1つも残って無い。子供の頃って、あの店に行けば好きな本が売ってるとか、好きなアーティストのCD新譜が買えるとか、ポスター貰えるとか、そういった楽しみが有ったような気がする。
今の子供はどこでそういった楽しみがあるかというと、ネットにしか無いんじゃないかと。
だからお年玉あげたら5分でitunes cardに変わったとか、そんな記事があるんじゃないかと。。
モノよりコトなんて言われてるけど、やっぱり所有する楽しさってあるんじゃないかと思う。
それがレコードの所有欲にも通じてるんじゃないかな。今までデータでしかなかった音楽を手に取る。大事に扱う。なんか逆にモノで新鮮なコトを得ているのかなって気がする。

インスタ映えするかどうかってあんまりよく分からないけど、写ルンですみたいな写真が映えるとか聞くと、普段あんまり考えてない共通認識、感覚を共有出来るかどうかにあるような気がする。富士フイルムはテイラースィフトに持たせてまで?インスタントカメラを売り出している。著名で尊敬出来るアーティストが実は凄いアナログなアイテムを使っていたんだってことで、共感出来るところを狙っていると思われる。

だから良いものは良いし、普遍的にインスタ映えるものが実はあるんじゃないかと思う。なんかinstaxとアナログレコードは共通した点を感じる。
まぁアーティストが良いと思うものをファンが良いと思うことも昔からある流れなのかと思うけど、、。アナログレコードに至っては何故今?ってことを考えると、原点回帰とSNSがタッグを組んだように感じる。