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相棒CBR1000RR (SC59)でのツーリングや色々
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FUJIFILM X-Pro2 を考える。

2018年05月13日 | 写真
FUJIFILM X-Proを初めて触ったのはかれこれ3年程前のこと。
見た目からデジタルレンジファインダーなのかな?って印象から入り、触ってみたらなんかしっくり来ない。 理由はファインダーを覗いても電子ビューだし、フォーカシングは2重像合致でもないオートフォーカスだったからである。
レンジファインダー風ボディーのミラーレスカメラという認識だった。
、、というのは大きな勘違いで、ファインダー方式を切り替えられることを知らないだけだった。
M型ライカで言うところのフレームセレクターレバーを倒すと、、
光学ファインダーに切り替わる。
ブライトフレームとフォーカスポイント、露出バーなどが表示される。光学+電子ビューのハイブリッドファインダーである。
そして反対側にレバーを倒すと、右下に小さな電子ビューが展開してピントを確認出来る。
これはなんて画期的なんだろうと、今更ながら思った。
要するに、下記4つのファインダー方式がボディーのみで実現されている。

①電子ビュー
②ハイブリッド、電子ビュー窓付き
③ハイブリッド、光学のみ
④背面液晶ビュー

このことを理解した途端、僕のX-Proへの印象はがらりと変わった。
一眼レフ、レンジファインダーとも違う、光学ファインダーを持つ第三のカメラなのだと分かった。今のカメラ市場で、光学ファインダーで見たままの風景を撮影出来るカメラというのは限られる。

一眼レフの場合は、レンズから入った光をファインダーから見る。レンズの画角、明るさでファインダーで見る絵が変わる。 良いところは、ファインダーの中で撮る写真の構図や被写界深度、ボケ具合を確認出来ることである。
ファインダーで見たままの写真が撮れる。
シャッターを切る時は、ファインダーに光を送るミラー、レフを跳ね上げてセンサーに光を送りシャッターが下りる。

ミラーレスは、一眼レフのミラーを無くした。ファインダーから見えるのは、レンズから入ってセンサーが受け取り、デジタルで作った映像である。ミラーを無くしたことで、ファインダー内の光学プリズムが無くなる。センサーからレンズ後方までの距離が短くなり、レンズが小型化出来る。

レンジファインダーの場合、ファインダーから見えるのはボディー前面に有る採光窓から入る光である。レンズによって見た絵は変わらない。
レンズの画角によって表示される撮影範囲、ブライトフレームを構図の参考程度に見て、シャッターを切る。 フォーカシングは、2つの採光窓から入った2つの光の像を、ファインダー中央で重ねることで合わせる。
片方は見たままの風景。
片方は距離計による像で、レンズのフォーカスリングに連動して焦点距離が導き出される。
一眼レフと違い、被写界深度やボケ具合は見ることが出来ない。そして、シャッター時にファインダーはブラックアウトしない。
ファインダー内であれこれ検討する一眼レフと違い、レンジファインダーは2重像合致しかやることがない。露出が合わせが出来ている前提で、焦点距離だけ合っていれば、構造上シャッターを切るだけなのである。これがレンジファインダーが速写と言われる所以である。

X-Proに戻ると、、ハイブリッドファインダーは、レンジファインダー同様に参考程度のブライトフレームが有る。フォーカシングはオートフォーカスで瞬時に合う。ピント確認用の小窓はあくまでピント確認のみで、これは距離計の代替と言える。つまりx-proは距離計は持たないけれども、レンジファインダーカメラに近い感覚で使えるカメラということになる。

僕は光学ファインダーが好きである。一眼レフ、レンジファインダー、ミラーレスと使ってみて、やはり光学ファインダーの有る無しは大きい。 被写体を目で見るのと同じように観察して写真が撮れるからだと思う。
光学ファインダーを持たない電子ビューと背面液晶のみのミラーレスとは違う。目で見る感覚が欲しいのかもしれない。

電子ファインダービューや背面液晶ビュー、デジタルの良さもある。今のデジタル映像の進化は凄まじく、目で見る光学式の代替となれる性能の製品も有る。 一眼レフとの違いは、露出が見たままに分かる点である。一眼レフ以上に見たままの写真が撮れる。一眼レフで写真を撮る時に、背面液晶をチラ見する。露出、ピントの具合を確認しているわけだけども、電子ビューではこれが必要無い。

x-proをファインダーから見ていくと、写真を撮る為のスタイルが豊富に用意された他に代替のきかないカメラだと分かる。
僕の興味を大変に大きくそそるので、衝動買いまで秒読みとなっているw