SEKIRARA(回想)

男と女。真実。日々の雰囲気、感じたこと、そしてせきららな関係を綴ります。
「あなた」とは複数の特定の人物です。 

待ち合わせ

2008年05月31日 17時59分16秒 | ヒミツ
仕事に空きができた夕方、待ち合わせをする。

コンビニのバイトがない、きょう約束をした。

久しぶりにあなたの姿を見ることができるからドキドキする。

私は、いつもしているように時間に少し余裕を持って待ちたいと思い、早めに待ち合わせ場所に行く。

JRと地下鉄両方から来ることができるこの場所で。

ここにはレンタルビデオショップとコーヒーショップが融合した店舗がある。

その1階のフロアにあなたが2階のエスカレーターから降りてくるのか、

正面のドアから入ってくるのか楽しみに待つ。

その姿を。

約束の時間に先に着いたことをメールする。

すぐにメールは返ってこなかったので、ゆっくり待とうとブックコーナーでお手軽料理レシピとかいう本をながめた。

「少し遅れます、ゴメンなさい」とメール。

いつも絵文字ではなく、困った顔文字がかわいい。

ほどなく正面の入口から入ってきたあなたを発見する。

あどけない顔がジーンズや古着のシャツの可愛らしさをどこかに吹き飛ばすくらい強烈。

スタバのカウンターでコーヒーとキャラメルフラペチーノを。

「きょうは持ち合わせがないからいいです」

遠慮する。

私立大学へ通ってはいるがバイトのギャラは家庭に入れているという。

現代というか20歳で

この発言はないというほど謙虚でまじめ。

その根幹が何かを解き明かしたくなる。
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納得

2008年05月24日 18時52分27秒 | ヒミツ
納得する。

何に納得する。

あなたの姿に納得し、あなたの言葉に納得し、あなたの形に納得し
あなたの温もりに納得する。

そして

あなたの言葉に再び納得する。


納得できないことにはひどく違和感を覚える。

錯覚することにより納得が生まれるのなら、それでもいいと思う。

最近はわかってきた。

見ているものが錯覚でもいいことを。

錯覚は騙し絵ではない幻影を見ていることならばそれでもいいと

また納得する。
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インスタントコーヒー

2008年05月21日 00時09分30秒 | ヒミツ
仕事が忙しくて何も考えられない。

もう少し正確に言うと何か思い浮かんでも、頭の中で展開し整理できる前に次々にいろいろなことが浮かんできてまとまらない。

おまけに体調も悪く最悪である。

そんな休日、一人で仕事をしているとレギュラーコーヒーも切れ

かといって自動販売機はこの時期ほぼコールド仕様しかない。

建物から出てどこかへ行く気もなく

しかし、温かいコーヒーが飲みたい。

ポットの傍でインスタントコーヒーを見つける。

私は緑茶は飲まず、飲むのはコーヒー、水、そして酒。

それでもインスタントコーヒーは、まず飲まない。

しかたなく

しぶしぶ粉をスプーンでカップに入れ、電動ポットのお湯を注ぐ。

美味かった。

なぜか不思議と懐かしい。

あなたの部屋で聞いた言葉を想い出す。

「これだって美味しいんだから」

と言われて勧められたインスタントコーヒーと同じ味がした。



欲するものを得ようとする自我のみ。

そして

与えられ、安堵に導かれる自己以外のひととの繋がり

あなたは私にそれを気づかせてくれた

大切な人。
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救い

2008年05月14日 01時25分28秒 | ヒミツ

記事5月8日の続き

パソコンを誕生日のお祝いにプレゼントしてもらったそうだ。

自分からねだって。

セキュリティや操作アドバイスのサービスがついたレンタルのPCを。

家族にはPCを使う人は他にいなく自分だけのために。

それから1週間ほどしてから、年齢が高めの出会い系というか

交際系というか、そういったサイトに自身をと登録したと言っていた。

旦那さんの職場は忙しく、まわりの奥さんもネットの掲示板を

みな使っていて、内容はわからないが充実しているように見えるとも

言っていた。

私自身も仕事に追われ、そういった掲示板は見る気力もないはずなのに

深夜、画面に向かいキーボードをたたくと

ふと、その文字の羅列に引き込まれるようになっていった。

それより前に日常困ったことがあってインターネットの掲示板の

書き込みのアドバイスにより助けてもらったことがあった。

救い

何かからの救い

逃避

現実

真実、果てしなく続く何かに引き込まれる。




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本質

2008年05月12日 00時36分53秒 | ヒミツ
性的なつながりを否定したくない。

そういうつながりだけ。

否定したい。

そういうつながりを。

ひととしてのつながりは、日常の常識と言われる領域にあると思いたい。

非常識と言われる領域に

自身の本能や育った環境の本質の秘めたる部分があるのかもしれない。

そこを深く考えないように日常、平静を保つ。

奥底に潜む引っかかり。

自身の本質は

本能とは異なると信じたくて

あなたも私も本能だけがむき出しになる。


本質なのに。
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蜘蛛の糸

2008年05月08日 01時27分21秒 | ヒミツ

ゴールデンウィークが終わり5月のこの頃になるとあなたのことを想い出す。

「不倫」をうたった掲示板に書き込んだ。

地域を限定できるタイプの。

自分で書き込んで返事がきたことは一度もなかった。当時、そんなものなのかと思っていた。

それなのになぜ書き込んでいるかと思うが、誰かがきっと見てくれているから、そんな想いもあったような気がする。

かなり前でモバイルPCを持っている人が少なく、仕事で使う高性能のものと電話回線でのメールチェック。そんなフラチな行動。

夕方5時過ぎだった。初めてのメールが届く。

その日からメールのやりとりがはじまった。

あなたは旦那さんが転勤族で今春この街に来たのだという。

PCもごく最近買って、なにができるのか興味津々だったようだ。

なぜそんな掲示板への書き込みなのかは後にわかった。

いつも思うのだが、彼女たちが何を求めてこの世界に入ってくるのか。

この世界というのは無限の広がり、そこへの自己逃避?少しの会話、言葉からの想像。なんだろう。

ひととのつながり。現実につながっている日常、そこへの蜘蛛の糸。

救い。それほど大袈裟なものでなく。安易。安堵。

求める。
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