SEKIRARA(回想)

男と女。真実。日々の雰囲気、感じたこと、そしてせきららな関係を綴ります。
「あなた」とは複数の特定の人物です。 

やさしそうなひと

2008年11月28日 16時56分23秒 | ヒミツ
続 記事9月6日
公園の駐車場の照明は疎ら。

人の気配も探れないほど薄暗い


車の中で小さく音楽をかけ、少しだけ窓を開ける。

近づくヒールの音でも聞き取れないかと。

待つ

助手席側から白っぽいものが見えたと思うやいなや

あなたが助手席のドアを開ける。

「こんばんは  はじめまして」

落ち着いた声でそういうと、すぐに助手席に座った。

ドアを開けてもルームランプが自動で点灯するのを嫌う私

実はあなたの顔をはっきり見ることができなかった。

すぐにゆっくり車を発進させる。

妙な緊張でよそ見をせず、真っ直ぐ前を見据えながら。

最初の信号で停まった時、あなたが口を開く。

「やさしそうなひとでよかった」

そういえば

メールの文章が冷たいと言われることがある。

難しい。そんな印象なのかと。

そして、同じようにメールから察するあなたの印象も冷たかった。

しかし、同じように今、私も感じた。

やさしそうなひと、だと。

優しそうな人は、優しい人と同じではないのか。優しい人は、こういう空間を共有しないのではないか。

自身にとって、我にとっての優しさ、優しい人と思える人がここにいる

それでいい

そういう意味

やさしそうなひと。
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確かめる

2008年11月22日 18時13分01秒 | ヒミツ

目の前の階段をあなたに似たひとが駆け上がる。

ここに存在するはずのない人物を目で追う。

確かめる

自身の気持ちを。

その瞬間が来ることをシュミレーションして想い描いてきたこと。

想いを固めているはずなのに

なにかを確かめる。



なにが確かめたいのかを

その想いが自身のどこにあるのかを

常識は通用しない

自身の心中はよく理解しているはず。



通用するのは感覚だけ。

それでは生きていけないとわかっているはずなのに。

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初めてふたりで

2008年11月16日 02時35分31秒 | ヒミツ
地下鉄の出口から地上に出て、待ち合わせの駅前へむかう。

きょうは、あなたと初めてお酒を飲む約束をした日。

数分で待ち合わせの場所に到着する。

その場所

書店の自動ドアから入ってくる人がよく見えるフロア真ん中あたりで待つ。

そこで待っていることをメールする。



返信「講義で少し遅れましたが、もうすぐ着きます」

自動ドアが開くたびにドキドキする。

必ず来るはずなのに。


しばらくして、あなたが待ち合わせ場所に慌ててやってくる。

歩み寄って

ふたりで歩き出す。

思ったほど人通りもなく静かに徒歩で数分のビルへ。


ふたりだけで小上がりにあがる個室タイプの居酒屋。

ほとんどお酒を飲まないあなたは、私の勧めもあって

ウーロン茶を注文し、同時にソーダが入っていないリキュールを注文する。


次第に饒舌になる。

今まで話してくれたことのなかった

自分と似ているおかあさんのはなし

父親のはなし


最近、アルバイトを辞めたことを尋ねると、さかんに
「クビ)」という単語を使う。

疑問に思い理由を尋ねると

店長にいわゆるセクハラを受けていたことを明かす。

ありがちな話だが、あなたの口からその話が出たことに少し驚く。
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自 信

2008年11月09日 18時47分13秒 | ヒミツ
自信

話しかける言葉に自信を持ち続ける。

勿論、あなたに向かって発する言葉にも。

そう信じて疑うことをせず、すごす。

生きざまはどうだろう。

ある時、気づく。

自身の口から発せられる、説法や説得のような言葉が滑稽に思え、なにがあなたに向かって発っする言葉なのかわからなくなる。

温かい言葉と信じ発したい。

そういう言葉だけを。

自身が発する言葉を、

自らを信じたい。
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ためらいもなく入れる

2008年11月04日 20時58分47秒 | ヒミツ
白い薄いライン入りのミニのワンピースから透けて見える下着のラインがわざとらしい。

その透けた衣装を脱ぎ捨てた後は、いたって冷静。


ためらいもなく入れる

最新型のバイブレーターを自身のそこに収める。

幼児が初めて見る積み木を積み上げるように

上手に使ってみせる。


自身が感じるため、高まるためにいつも冷静。

高揚し、気張る。

全身に力が入り、力みで股間につながったほうの腕の肩の付け根や、肘の関節が壊れてしまいそうだ。

そういう時でも

感心するのはあなたの割れ目の貪欲さ。

割れ目は悲鳴をあげず

いつもあなたが悲鳴をあげる。
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