本質２

今を忘れて過去の心地いい時に戻りたい

今を忘れたいのは逃避だろうか

忘れたいのは本能

時間を遡ることができたとして、何個の後悔を改めることができるだろうか

ひとは変われると信じている

日常社会に接する表の面や自身が思うこと

しかし、本質は変わらない

どこか脳裏の片隅に存在する本質

生きる。

あがく。

自身のことで薄ら笑いを浮かべる

それが本質を知るということ

自身の過ちと思う過去を清算できないままま、きょうも過ぎていく。

廊下

あなたが廊下の向こうからやってくる。

普段は数人が歩いている。

たまたま誰もいない。

長い廊下でふたりきり。

少しトキメク。

軽い素材のスカートが涼しげに揺れている。

あなたの笑顔を見ると安堵する。

狭い了見で、いらいらする感覚から解き放たれる。

嬉しい。

そして、その姿にエロスを感じない。

感じてはいけないと。

そのスカートを脱がせ

ストッキングだけのあなたがあえぐ姿を望まない。

それが

あなたと私の性の格だと

優しかった

泣く姿に自身も涙する。

過去にそういう時があった。

今は、泣く姿を目前にしても、涙が出ない。

冷酷。

優しさに深みがなく、保身のための言葉をかける。

だからといって別な強い意志も見受けられない。

そんな生き方をしてきた。

きっと嘘で積み上げられた人生に優しさがないからだと思う。

「優しかった」

そう言われた。

挟み込むように

薄暗い部屋の中、ふたりは立っている。

もたれ合う小枝のように、微妙なバランスで。

体のどこかを触らず唇だけを挟み込むようにキスをする。

下唇と上唇を交互に、ゆっくりと。

柔らかく時折軽く噛むように。

あなたは我慢できなくなって、背中に手をまわしてくる。

それでも何もしないと手首を引っ張り、手をまわせと急かす。

きっとこの後自分がされることが想像できるから。

そして、想像を超える何かを期待するから。

自問自答

視線を感じる。

それに必ず応えてきた。

それが身上。

あなたには応えない。

目線をしっかり合わせず、あなたの指をしゃぶる。

それでいいか、何度も自問自答する。

我（われ）、自身の本質を問う。

解けない。

誤魔化し。

誤魔化しではなく、そうではなく、自問のみ。

自答できない。

情けない。

野球観戦

今は高校球児も活躍のシーズン。

最近はよくプロ野球観戦に行きます。

サッカーや

他のスポーツより野球が一番興奮するかな。

２ストライク３ボール

追い込まれる間（ま）がステキ。

そんな臨場感を味わいに球場に行ってます。

リアリティがいい。

日常からの脱却。

騙し

騙しと嘘をつくことの違いを知っている。

陥れることは怨みを生み出し、前向きな善良にはほど遠い。

故意に引きずり込むのだから。

そこに連れていかれるのは楽しいことがあると思っているから

心地いい空間のように思えるから

信じる人に陥れられる。

陥れた者も、鏡のような世界をさまよう。

陥れられているとしても、ひとの性（さが）を正面から見据えたら

あなたと逢う意味や価値のようなものが確かめられる。

日常には確かめられるものがないように思う。

あなたと確かめられること。

相変わらず真実がわからない。