初夢

あなたの夢を見た

私の仕事の外出先にタクシーでさっそうと乗りつけ

アドバイスをする。

初めて会った時感じたのと同じ印象

そんな夢。

急激に印象が変化し、別な世界へふたりで行ったような気がする。

まだ、初夢には早い。

言わない

何も言わないあなたに何も言わずにすごす。

あなたのこと、自身のこと。

あなたが

どんな想いでいるのか察することができるはずなのに

何も言わずにすごす。

聞かれないから

あなたに。

目の前に何も聞かないあなたの姿がはっきり見える。

それ以外は見えないふりをする。

目に見えるものより、目を閉じたときのほうがリアルに見えるものがあるのに。

見えたものを言わずに生きてきた。

悔む。

指を置く

黒い大きなレザーのソファーに座ってもらう

正面を向いて膝を立て脚を開かせる


あなたの前に膝をつきながら、ゆっくり唇を近づける

下唇と上唇を交互に、それぞれを軽く自身の唇で挟む。

ほんの少しだけ舌を入れる

それを繰り返す。

同時に

開いた股間の唇にも

左手の指をあてる。

そこに置くように。

少しずつ滑らかな体液が指に伝わる。

少しずつ。

そうしたら

あてた指を押しつける強さを増していく。

それでも指は動かさない

あなたが私の左手を掴んで
自分で動かすまで

音色

氷がグラスの中で溶ける

その音色が好きだ

夜景の綺麗なバーでふたりで飲んだバーボン


その時の音色と同じ

この音が好きだ

クリスマスが近い

また逢える

そう思う

弱さ 強さ

セックスだけを追求する。

その時

その余韻、周辺

求める。

そんな、ひとの弱み。

ひとの強さ。

哀れさ。

求めることで救いの手が差しのべられるのを期待し、今を耐え忍ぼうとする。

追い、求め、耐え

弱さ。

強さ。

方法と直感

方法を考える

今はそればかりだ。

今までの体験から想像を巡らせ、最善の結果を導き出せる方法を考える。

目や耳から得られるなにか

誰かはわからないが、なんとなく感覚の合う誰かの経験談や、方法論に習う。

真似る。

学んだような気になる。

結果はどうだろう

いつもわからない、そんな気もする。

直感や真の直観はどこに行った。

自身の。

経験則のみではない、素の自身の

直観が失われていくような気がする。