SEKIRARA(回想)

男と女。真実。日々の雰囲気、感じたこと、そしてせきららな関係を綴ります。
「あなた」とは複数の特定の人物です。 

蜘蛛の糸

2008年05月08日 01時27分21秒 | ヒミツ

ゴールデンウィークが終わり5月のこの頃になるとあなたのことを想い出す。

「不倫」をうたった掲示板に書き込んだ。

地域を限定できるタイプの。

自分で書き込んで返事がきたことは一度もなかった。当時、そんなものなのかと思っていた。

それなのになぜ書き込んでいるかと思うが、誰かがきっと見てくれているから、そんな想いもあったような気がする。

かなり前でモバイルPCを持っている人が少なく、仕事で使う高性能のものと電話回線でのメールチェック。そんなフラチな行動。

夕方5時過ぎだった。初めてのメールが届く。

その日からメールのやりとりがはじまった。

あなたは旦那さんが転勤族で今春この街に来たのだという。

PCもごく最近買って、なにができるのか興味津々だったようだ。

なぜそんな掲示板への書き込みなのかは後にわかった。

いつも思うのだが、彼女たちが何を求めてこの世界に入ってくるのか。

この世界というのは無限の広がり、そこへの自己逃避?少しの会話、言葉からの想像。なんだろう。

ひととのつながり。現実につながっている日常、そこへの蜘蛛の糸。

救い。それほど大袈裟なものでなく。安易。安堵。

求める。
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