静かな空間で
食事が終わり
なんとなく話す
ほんとうは
なんとなくではなく
その時を待って
さっきの食事のこと
自身の味覚
少しずつ話し始める
感じること、感じていることを
すぐには口に出すことをしない
そういうことは
感じているのに
未来に、あなたが
話すこと、話す姿を想像しながら
あなたを
そして自身の感じ方を
一緒なことを確かめる
異なることを、異なることも確かめる
とても、たいせつなこと
あなたのことだから
心地よさや
違和感を
想いを
谷村新司・堀内孝雄 「遠くで汽笛を聞きながら」