「白秋」に想ふ―辞世へ向けて

人生の第三ステージ「白秋」のなかで、最終ステージ「玄冬」へ向けての想いを、本やメディアに託して綴る。人生、これ逍遥なり。

『がんから始まる』

2005年09月01日 | Life
がんから始まる(岸本葉子・著、晶文社)  もう亡くなってから10年くらいになるだろうか、ある意味で両親以上に世話になった女性がいた。女性というよりは、自分のなかでは血のつながっていないお婆ちゃんのような存在で、とても働き者の人だった。子どもの頃から、その人が自分のことを評して、よく「魂の古い子」だといっていた。いわれた本人は意味もわからず怪訝な感じがしたものだが、あまり悪い気はしなかった。その人の . . . 本文を読む
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