先日、大和高原山添の神社境内片隅にヒカゲカズラの胞子嚢穂を見つけた。
里山育ちの僕にとっては身近な植物だったが、胞子嚢穂付ける今頃の時期は山遊びする時期ではなかったので胞子嚢穂の事はつい最近まで知らなかった。
近江の里山地域の神社ではこの青々としたヒカゲノカズラを勧請縄に飾り付けているのを見かけたことがある。
古事記や万葉集にも「ヒカゲカズラ」の名が見え、神事には多く珍重されていたようです。
胞子嚢穂は地を這うグリーンブラシの様な茎からツクシンボウを細長くしたような格好で起ち上がっている。
撮影2015.10.3/2016.6.15
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ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属:常緑性シダ植物
北海道~九州の日当りのよい山麓に生える。地表を長く這って根を出し、不規則に又状分岐する匍匐茎と、葉を密生させる直立茎をだす。
葉は緑色の線形で開出し、杉の葉の様な形状となる。胞子嚢穂の柄は直立して線形の小さい葉を圧着させ、先で分岐して円柱状の胞子嚢穂を数個つける。