これはいくら食べられると聴いても・・・とても喰ってみようとは思わない。
どうにも得体が知れなく、気持ちが悪く枯れ枝を探して摘んでみたり・・・・・
砂利混じりの野面散歩道、地表に得体の知れない海藻の出来損ないか??はたまたキノコの出来損ないのような物・・・
まるで水を一杯吸い込んだ汚れ雑巾、グニュグニュと・・・・・・以前から知っていたが気持ちが悪くて撮影さえしなかった。
キノコ類なら植物じゃん・・・花のない時期こんなもんでもと撮影してきた。
検索するにも困ったけれど・・・・見つけて驚き、植物でも無ければ、ましてや動物でもなく、やっぱり気持ちの悪い生物に違いなし。
撮影2015.2.1
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イシクラゲという生き物をご存知だろうか。一般の感覚からするとこれは植物である。ただし、普通の植物のように根があり、茎があり、葉があるというような体制を持っている訳ではない。
分類学的にはラン藻という藻類に属する。ラン藻とは、植物と同じように光合成をして生きている生き物である。つまり、太陽の光を使って大気中の二酸化炭素を固定し、デンプンを合成して生きている。光合成をして生きている生き物の中で、水中で生きているものを藻類と呼んでいる。
ただし、ラン藻は「藻」という言葉を使ってはいるが、細胞の中に核を持っていないので、厳密に言うと藻類とも呼ぶことができない。あえていえば”酸素発生型光合成をする原核光合成生物”というのが分類学的には正しい呼び方になる。
イシクラゲは丸い数珠のような細胞が繋がっており、これが厚い寒天質の中に埋め込まれている。
乾いた状態だと小さい真っ黒な塊となっているが、吸水するとどんどん膨張して緑色が見えてくる。
これは自重の30倍ぐらいまで水を吸収するので、まるでワカメのように膨らんでくるのである。
したがって、晴れた日にはほとんど目に付かない状態でいたものが、雨が降ると緑色のワカメ状態のものが出現することになる。
そのため、リクワカメと呼ぶところもあるようである。