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映画<ジヌよさらば>

2018-05-27 16:24:40 | 雑記の宿
ジヌよさらば ~かむろば村へ~
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「ジヌよさらば ~かむろば村へ~」を観まして。

 手前みそになるかもしれませんが、松尾スズキさんの脚本、監督の映画でございます。

松尾スズキさんは劇団演劇、演出家で有名な方で、今年は、松尾スズキ劇団大人計画誕生から30周年だそうです。

 僕が松尾スズキさんに接する機会は、映画、テレビの俳優や小説やコラムなどぐらいで、舞台演劇を観たことはまだないです。後になって知ったことですが、そこに宮藤官九郎さんも所属していて、宮藤官九郎出演、演出の「サンバイザー兄弟」をここ最近初めて観ることができました。

映画は何本も観ていたのですが、舞台はなかなか観に行ってない。という人も多くいるのではないでしょうか。

 映画の内容は「ジヌ」=「銭」=「お金」のことで、僕が観て思ったことは、お金は酸素のような存在。
主人公は酸素の影響でアレルギーになってしまい。かむろば村にやって来て酸素のない生活をしようとする。村の人間が「それじゃ死んでしまう」と、ドタバタし・・・
ただ単にお金の話しだとおもいきや、僕は、お金は演劇なんじゃないか?と思いました。

そこに松尾スズキさんのこだわり、映画と演劇の違いのメッセージ。

そして、現在において消えてゆく「村」という存在を映画の中で表現してました。

ありえそうなシーンでありえないシーンで物語を演出する。
その辺あたりは三木聡監督の「インスタント沼」を観ているような気にもなりました。

エッチなシーンは監督の個性がよくでるので、三木聡監督はエッチさは出さないけど、女優さんを魅力的に好きにしてくれる。

松尾スズキさんはエッチです。

エッチ的な部分は、昔、「ゴンドラ」という映画を撮った伊藤智生さんのような個性感がありました。

 松尾スズキさんの「クワイエットルームにようこそ」の最後の方のワンシーンは、あれに気づいて誰かがもう一度似たような表現をしても、時すでに遅し。芥川賞に値する作品だと僕は思いました。
芥川賞を取り損ねた松尾スズキさんですが、「ジヌよさらば ~かむろば村へ~」は傑作だと思います。

 気難しく語りましたが、笑えておもしろい映画でした。

雑記だねゑ: える天まるのブログ「雑記の宿」から (雑記ノベルズ)
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