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ピエールとクロエ   アンナ・ガヴァルダ  新潮社

2005年06月28日 | ’05年読書日記
夫から離婚を切り出され、失意の最中にある女性(クロエ)が、夫の父親(義父・ピエール)の誘いで仕事をしばらく休み、娘とともに義父の実家で過ごします。
そこで、クロエは、いままで冷酷で嫌な人のイメージしかなかった義父のいろいろな打ち明け話を聞き、今までと違った角度で夫の父親をとらえはじめます。


…という話ですが、このお義父さんにとって、自分の結婚はあまり幸せなものではなかったようです。
浮気(本気?)していますし。父親は家族の元にとどまりましたが、その息子も、同じように浮気をして、息子は家族からはなれる事を決心します。

幼い頃から心の通い合わない両親を見て育ったためなのか、父親の二の舞いにはなりたくなかったのか。

クロエは、ピエールの事を「愛情のかけらも持たない、クソ親父」…だと思っていたわけですが、ならばなぜ、ピエールの勧めに従って彼の実家などへ行こうとしたのかがちょっと疑問です。

ピエールは離婚はしなかったものの、心の通い合わない結婚生活に思いをはせ、後悔の念にさいなまれていますが、同じく結婚に失敗してこちらは離婚が決まってしまったクロエは、これからどのような人生を送っていこうとするのかが少し興味深いところです。






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2 コメント

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コメントありがとうございました。 (下総 俊春)
2005-06-28 13:30:20
コメントありがとうございました。読書と、菜園が趣味です。野菜の成長記録をアップしていきたいと思います。

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こんにちは♪ (enter12345)
2005-06-28 14:04:57
こちらこそありがとうございます。



家にも小さい畑があって、(本当に小さいですが)毎年ゴールデンウィークに野菜を植えています。

これからも時々野菜の写真をブログに載せようかと思っています。



下総さんの野菜&読書関連の記事、これからも拝見させていただきますね。



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