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「ガラスの動物園」 テネシー・ウイリアムズ  劇書房

2005年10月22日 | ’05年読書日記
この画像は文庫本のものですが、私が読んだのは劇書房から発行されている方です。
この「ガラスの動物園」というタイトルは聞いたことがあったのですが、読んだのは初めてです。

全く詳しくないのですが、これは戯曲?という書き方(形式)の本…ではないかしら。

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ぎきょく 0 【戯曲】
劇の上演のために書かれた脚本。また、その形式で書かれた文学作品。台詞(せりふ)に、人物の動作や舞台効果など、演出に関する注意(ト書き)を加えたもの。日本・外国ともに、その形式が確立したのは近代以後であるが、謡曲、あるいは浄瑠璃の丸本(まるほん)や歌舞伎の台帳などもその一種であるといえる。

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↑gooブログの「調べよう」というもので調べてみました。
前に「くるみ割り人形」がこの形式で書かれてあって、読みにくくて途中でやめた記憶がありますので、これも最後まで読む自信がありませんでしたが、読んでいる途中から案外慣れてしまって大丈夫でした。

内容としては、
父親に出て行かれた一家三人暮らしの家族。(母、姉、主人公である弟)
母は、昔の華やかな生活が忘れられず、姉は引っ込み思案で学校も辞めてしまい、家の中でガラスの動物をコレクションしている。
弟は倉庫で働きながら一家の家計を支えているがこんな暮らしにうんざりしている。
ある日、弟の職場仲間がこの一家を訪れるのですが・・・。
…というお話です。

作者のテネシー・ウイリアムズの自伝的な要素の強い作品なんだそうです。

姉も母も本当は大事だけど、自分のやりたいことがやれず、また、過去にしがみついている母親にうんざりしてやりきれない気持ちでいる主人公。
若い人の、悩んでいる、つらい気持ちが伝わってきます。

文章としても興味深く読めましたが、舞台として見てみても、なかなかいいのではないかな、と思いました。

ブログのほうに気に入った箇所を、少し載せました。





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