USオープンテニス、男子ボトムハーフ1Rが行われた翌日のニューヨークポストが発行するスポーツ紙のUS OPEN特集です。
テニスに割かれたたった4Pのうち、約1Pを1回戦で負けた勝敗よりオンコートでの悪しき振る舞いが目立つ若手オージーが持っていくわけですから、スポーツをエンターテインメントの一つと捉えるアメリカでは、強さや成績だけではない何かが求められるのでしょうね。(ちなみにこのオージー、実力もありますが)
そういえば、あまたいる名選手の中では、実績はぱっとしないはずの大リーガーの川崎宗則(彼はカナダのチーム?)も人気はあると聞きます。
セット間に居眠りしている(←普通はしない)写真の扱いが、隣のフェデラーより大きいという若手オージーのニック・キリオスは、USオープン前にオンコートで個人のスキャンダルを暴く発言をし、世界のメディアで取り上げられていました。その後初のメジャー大会だったと思いますが、態度の方は相変わらず大きい。おとなしくなっていたのは、髪の色だけです。
対戦相手がBIG4一角のアンディ・マレーという組み合わせの妙とはいえ、アーサーアッシュ(特大センターコート)のナイトマッチ1戦目という、その日のメインイベントに組まれても、しっかり自分のキャラは忘れないところは大物としかいえません。
審判にたてつくのは、彼にとってはまったくふつうの行為。このときはジャッジにではなく、マナーを守らない観客に怒っていました。理解できる面と、あんたが言うな、という厚顔無恥は許さない日本人的感想も。
写真以外にも苛立ちを壁にぶつけていた場面もありました。(写真を撮り損ねたというより、見損ねています)
この日は静かなほうだったと思いますが、どうも最初から最後までふつうにはできないようです。
それでもゲーム中の声援は、対戦相手のこの人より多いわけですから、何とも不思議です。イギリスの英雄にとって、USAはやっぱり異国なのですね。
ちなみにこのお方(マレーではなくキリオスの方)、秋には日本の楽天オープンに参戦予定のようです。
秋までに悪行を繰り返し、現在執行猶予中の出場停止になっていなかったら、という条件付きですが、スポーツに対する捉え方がアメリカや欧州ともまた異なる日本の観客がどんな感じで迎えるか、少し興味があります。六本木あたりで暴れてほしいという囁きも聞こえてきましたが、それよりも錦織との対戦が実現してほしいです。
同じく大柄ビッグサーバーでもラオニッチ戦とは、まったく違う雰囲気になるとは思います。キャラが優等生(ラオニッチ)と悪童ではまったく違うので。