ヘアケアバトルに続いて、健康飲料バトル…って、片方がどちらも花王で、花王が先行商品だってことだけの共通点だけど。
ヘアケアバトルは、アジエンスVS TSUBAKI。でも実はシャンプーの王様は、ラックス スーパーリッチだったわけで、こんなところで外資系に負けていたわけだ。だから花王、資生堂両社は、アジアだ、日本だとアプローチしていたのだと考えればわかりやすい。
健康飲料バトルは、ヘルシア緑茶シリーズVSサントリー黒烏龍茶。どちらも特定保健用食品(トクホ)であり、前者は体脂肪率低減、後者は中性脂肪の蓄積を防止する(脂肪の吸収を抑える)とうたっている。後者は新製品だが、花王もヘルシアウォーターをぶつけた。ヘルシア緑茶は発売直後から大ヒットしたが、最近では陰りが見えてきていたらしい。
味が問題ということだが、実際は最初値引きをせず、コンビニを中心に理想的な売り方をしていたが、ドラッグストア、スーパーと販路を拡大し、値崩れを起こし…と、典型的なプロダクトライフサイクルの軌跡をたどっているということだと思う。ホリエモンが逮捕前、取材を受けるデスクの上に1リットルボトルがよく乗っかっていたが、あれも逆風だったかも?逮捕された云々、本人のイメージの問題ではなく、あまりに効果がなさそうだったから!まあ、その堀江さんもお茶を飲みながらの取材を受けることもなくなり、ヘルシア緑茶もあとひと踏ん張りしたいところ。
でも今回は最初からドラッグストアの店頭で叩き売られている感じ(←ちょっと大げさな表現で書けば)で、ヘルシア緑茶発売当初の品の良い販売方法ではない。
それでも健康関連のコンセプトでは、今後も多くの商品が開発されると思う。何しろ、この世は高齢化社会まっしぐら。つまり今日より明日、明日より明後日と、みんな少しずつ衰えていく社会だということ。一人ひとりが1日でも長く、病院の世話にならず自力で健康を持続したいと思うのは当然のことで、そういう意思がなければ、この社会は持続しない。
おりしもマクドナルドが定年制撤廃を発表し、賛否両論あるが、人材確保、人材の流動性を論じる以前に、人が1日でも長く健康で働き続けたいと思う気持ちに応えることが悪いこととは思えない。