ドラッグストアに行くと、マスクはあるが、手ピカジェル(および類似品)は品切れ。街を歩いても、マスク姿はあまり見かけないし、新型インフルエンザ対策は東京や大阪などではすっかりマスクから手の消毒にシフトしたようだ。
マスクをしても自分が人にうつさない効果しかないとか、それより手洗いの徹底だとか、さんざんマスコミが喧伝したこともある。でもやっぱりその論に乗っかったのは、毎日マスク姿を通すことの不便さ、見た目の問題(やはり街や職場の雰囲気が暗くなる)も大きいのでは?
私もマスクは春の流行以来一度もしていないが、手の消毒はやってもいいかなと思っている。大きな会社や集客施設の入口に必ずと言っていいほど置いてあるようになったが、初めて使ったのはレストランでトイレから出てきたら差し出された時。意外とさらり感触がよく、ぬめっとした感じを残さないので気持ちいい。これで消毒した気になれるなら、と一応ドラッグストアで見てみると既になかった。
ドラッグストアと言えば、さらに頑張ってほしいのは、普通の風邪の人への対応強化。何しろこれまでなら効く薬を買いに行くような感覚で気楽に病院に行っていた人が、たかが風邪でうかうかウィルスに感染する確率が高いところに行けないということもある。インフル患者も含め重篤者のために空けてあげなくては、とも思い、遠慮してしまう。単なる風邪、静かにして放っておいたら治るといっても、早く治したいということもある。販売できる薬は限られているとしても、適切なアドバイスのできるドラッグストアなら信頼され、ビジネスチャンスが広がるかもしれない。