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ensemble マーケティングの視点

日常生活と趣味を綴る個人的散文です。タイトルに反し、仕事に関する話は書きません。

見せるための食マーケティング

2016-08-29 19:17:04 | マーケティング

スキレットと聞いて何だかわかりますか。しばらく前から流行っていて、ニトリやイオンのような量販店でも、1000円以下、数百円のものが山のように売っています。

簡単にいえば、厚め、小さめ(1人用)のフライパンで、それ以下でもそれ以上でもないものです。

でも売れている、今さら売れている理由は、こういうことだと言われています。

そのまま食卓に載せて、そのまま食べられるって書いてしまうと、鍋のまま皿にも移し替えず、インスタントラーメンを食べるといったひと昔もふた昔も前の下宿大学生を思い浮かべてしまいますが、そうではなくて、ビジュアル的におしゃれだということだそうです。

インスタグラムやフェイスブックに載せるために、まず撮影することを前提とした調理器具であり、食器なのです。

もう一つ、最近はフライパン中心の調理方法になっているということもあります。でもそれだけなら、スキレットといかにも新しいもののようにつくられた流行に、ここまで火がつき、定着することもなかったと思います。

食、調理の目的は、おいしく食べること、食べてもらうこと一辺倒だったのは、今は昔。今はそれに加えて、「見せて魅せる」食という概念がヒットの源泉にあるような気がします。

レシピサイトで人気のあるレシピもキャラ弁などは最たるものですが、それ以外にも見た目がかわいい、きれいということが重視されています。

ジャーサラダもそれを作るために売られているキッチングッズは、昔からあったただの瓶です。

見ても美しいということは、昔から伝統的な食の世界ではあり、追求されてきたことです。和懐石の盛り付け、器との調和……それが撮って発信する場を得たことで、家庭料理の世界にも波及してきたということでしょう。