スポーツクラブに退会届を出した。ただ漫然とマシンジムやスイミングをしているのが嫌になり、実は無理に時間を作ってでも別のスポーツをしたくなった。新たな挑戦ではなく、まだ学生の頃(しかも中学生!)やっていたスポーツだ。この心持ちはなんだろうと自分でも訝しく思っていたら、ある雑誌を読んでいてその答えに行き当たった。
自分の足跡を振り返って子どもの頃の趣味の世界に浸る「回帰現象」らしい。中年男性がラジコンとかバンド活動にはまり出すアレと同じ。同じ雑誌にいわゆるユング(精神医学者)の人生を太陽の動き(つまり1日)にたとえた論(こういうのって、学説っていうの?それとも思いつき?)が引用されていた。人生には正午に向かってぐんぐん力を増す午前とだんだん日が翳っていく午後があるという。人生の午後の始まりは、40代だという。じゃあ、私は正午前か?
「午前から午後へ移行するとは、以前に価値ありと考えられていたものの値踏みのし直しということである(ユング)」 なるほど…。
子どもの生活は大人のそれより、人によっての差異は小さい。みんなだいたい朝学校に行き、夕方家に帰ってくる。だからささいなことが子どもに与える影響は、大人が考える以上に果てしなく大きい。その結果、いじめで自殺を図ったり、ちょっとしたいざこざで同級生を傷つけたり。人より学力で劣っているとか、スポーツができないとか、そういうことも子どもには一大事。逆に何か打ち込めるものや、自分が認められた能力、良質な本との出会いなどで、生きる価値観が変わったり、自分が生きる環境が劇的に変わったように思ったりすることも子どもにはあり得る。その一つが私にはあるスポーツとの出会いだったと思う。そういうものへの執着は、年齢を経てもその人のなかに残り続ける。流行は繰り返すとか、自分の夢を子どもに託すとか、そういうことも人が幼少期から思春期の経験のなかで育んだこだわりが時間を経ても色あせずに根深く残っているから起こる現象だろう。
マーケティングのライフサイクルの捉え方も、平均的な人の人生の節目を辿るのではなく、これからは個人の半生の軌跡から次の消費機会やヒット商品を発見していくようになるかも。
*写真はAERA05.2.28号。ここから一部引用しました。堀江社長は本文とは何の関係もありません。
自分の足跡を振り返って子どもの頃の趣味の世界に浸る「回帰現象」らしい。中年男性がラジコンとかバンド活動にはまり出すアレと同じ。同じ雑誌にいわゆるユング(精神医学者)の人生を太陽の動き(つまり1日)にたとえた論(こういうのって、学説っていうの?それとも思いつき?)が引用されていた。人生には正午に向かってぐんぐん力を増す午前とだんだん日が翳っていく午後があるという。人生の午後の始まりは、40代だという。じゃあ、私は正午前か?
「午前から午後へ移行するとは、以前に価値ありと考えられていたものの値踏みのし直しということである(ユング)」 なるほど…。
子どもの生活は大人のそれより、人によっての差異は小さい。みんなだいたい朝学校に行き、夕方家に帰ってくる。だからささいなことが子どもに与える影響は、大人が考える以上に果てしなく大きい。その結果、いじめで自殺を図ったり、ちょっとしたいざこざで同級生を傷つけたり。人より学力で劣っているとか、スポーツができないとか、そういうことも子どもには一大事。逆に何か打ち込めるものや、自分が認められた能力、良質な本との出会いなどで、生きる価値観が変わったり、自分が生きる環境が劇的に変わったように思ったりすることも子どもにはあり得る。その一つが私にはあるスポーツとの出会いだったと思う。そういうものへの執着は、年齢を経てもその人のなかに残り続ける。流行は繰り返すとか、自分の夢を子どもに託すとか、そういうことも人が幼少期から思春期の経験のなかで育んだこだわりが時間を経ても色あせずに根深く残っているから起こる現象だろう。
マーケティングのライフサイクルの捉え方も、平均的な人の人生の節目を辿るのではなく、これからは個人の半生の軌跡から次の消費機会やヒット商品を発見していくようになるかも。
*写真はAERA05.2.28号。ここから一部引用しました。堀江社長は本文とは何の関係もありません。