最近、また紙の本をよく買うようになりました。一時はスペースを取る、持ち歩くのも重いと、ほとんどを電子ブックにダウンロードしていましたが、手持ちのipadのキャパシティが怪しくなったこともあり、新聞の電子版の定期購読以外は、本屋で本を買うというオーソドックスなスタイルに先祖返りしています。
ipadの問題だけでなく、紙をめくるほうが安心できる、いつでも読みたいところに戻りやすい、(ダウンロードなら気軽にしてしまうけど)吟味して買えるなど、年齢によるものなのでしょうか、そんなことを見直し始めています。夏に海外旅行をしたときも、FIGARO等の旅特集をipadにダウンロードしていたし、完全に仕事を休めないこともあり、ノートPCも持参したのですが、結局一番頼りになったのは、1冊だけ持っていった紙の薄いガイドブックでした。充電もアクセスまでの時間も気にすることもなく、どんな環境にいても見ることができます。
もちろん道がわからなくなったときには、紙の地図より自分の立ち位置がわかるスマホのGPSが便利なので、何でもかんでも紙信仰ではないですが、先端技術は便利そうでそうでもないと思うことが増えています。
フィットネスクラブに、この前ペッパー君が導入されたのですが、導入直後は気にしている人も結構いましたし、私も近づいてみたのですが、初対面(?)で「そろそろ充電してください」と言われて、ちょっと興ざめ。スタッフの人に聞くと、しょっちゅう充電を求めてくるそうです。おしゃべり以外の機能としては、タッチパネルからクラブの案内やイベント情報などに飛べるわけですが、IT黎明期に取りざたされたインフォメーションキオスクとの違いがわかりません。それこそ、わざわざアクセスしなくても、紙の掲示板で十分だったりします。
パソコンも昔は、値段ばかり高くて、たいした機能がなかったのと同様に、ロボットは今後進化し、もっとさまざまな価値を提供してくれるのだとは思います。それでも高度な役割(機能)を果たす機械の一つとして、より精密化はしてくるだろうけれど、人間の代替にはそう簡単にはなれないと信じたい。だって、やっぱり気持ち悪いし、居心地悪いですからね、ロボットにすべての面倒をみてもらうのは……