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新潟シティガイドデビュー報告

2012-03-13 09:38:10 | 街あるき
昭和28年松竹映画「君の名は」ロケ地 「西堀」




  古町老舗と花街めぐり(掘割再生)マップクリックすると拡大されます。
 3月10日(土)「掘割再生シンポジウム~ブラリ西堀 歴史を楽しむ」が開催されましたが、それに先駆けて、午前中に西堀周辺を歩き、堀の魅力や歴史を辿るイベントが開催されました。
 主催者からはガイド役として「新潟シティガイド」へ要請があり、私は先輩ガイドと共にガイド役として派遣される事になりました。奇しくもこの日は私にとりましたは記念すべき「シティガイド」としてのデビューの日となったのです。
 でも、町歩きに参加される方々は公募とは言え掘割再生には相当興味を持っておられる方々で、当然、新潟の町やその歴史にも憧憬の深い方々と思われますので、この自分が期待通りのガイドが出来るのだろうかと不安もありました。そんな中、先輩ガイドから、このコースに係わる貴重な資料をメールで送って頂いたり、コースの事前調査にお誘いを頂いたりと、新人の私にとりましては、本当に有り難く勇気付けられました。
 ガイドに当たりましては、主催者側からかつて存在していた掘割の歴史や痕跡を強調して説明して欲しいとの要請もあり、この点を重点的に事前に調査する事が出来た事は私にとりましてはとても勉強になりました。
当日、集合場所のNEXT21に出向きました所、私の大フアンである、NHK番組「ブラタモリ」のプロデューサーの尾関憲一氏を発見し、「ブラタモリのフアンです。サインをお願いします」と言うと「番組を見ていて頂いてありがとうございます。私の名刺にサインします」と快く応じてくれました。この時、今日のガイドは幸先が良くなりそうだとの予感が走りました。



NHK「ブラタモリ」プロデューサー 尾関憲一氏のサイン

 私が担当したのは、公募の参加者、男性7名、女性3名計10名でした。
心配された天候も予報に反して、最後まで雨や雪も降ることもなく、最初の新潟奉行所の説明から町歩きも順調に進める事が出来ました。事前に示されたコースを辿りながら特に話題になった所を説明します。
・人情横丁のある新津屋小路堀「浦安橋」の痕跡を皆で確認した時には、ブラタモリ的 感覚で、とても感動物でした。また、浜焼きのお店では炭火焼きの臭いに嗅覚が刺激 されました。
 人情横丁と言われるだけに、時間的に余裕が有る時にゆっくり歩けば、「新潟市民の 台所」と言われるだけに、色々と面白いお話や新潟らしい食材に出会えそうな予感が しました。



昭和初年に架橋の「浦安橋」
開通式には新潟市長、市議会議長にまじって八木朋直の姿もあり、八木は、
浦安橋完成を祝して、 
 「幅広く うへ平かに 架け替はり 車馬の往き来も うら安の橋」と歌を詠んだと、当時の新聞は紹介しているとの事です。




東北電力とイトーヨーカドー間の人情横丁に残る「浦安橋」の痕跡

・本町市場から小原小路の曲がり角の「田中だんご屋」では、笹だんごの実演をしてお り、「枝豆のダンゴ」や、色々な結び方も説明して頂きました。新潟を代表するお菓 子と言われておりますが、色々なダンゴが有る事もわかりました。
・所で、点数を稼ぐ訳では有りませんが、本町市場を歩きながら、私の持参した「コラ ーゲンキャンディー」を勧めると皆様喜んで受け取って頂きました。寒い日の町歩き で、喉を潤しかったのか、思い掛けなく好評を得る事ができました。
・古町通りでは、色々と創業の逸話に事欠かない老舗店舗がありますが、この度は、呉 服の「大谷屋」、お茶の「浅川園」、お菓子の「大阪屋」、化粧店の「さくら井」に 立ち寄りましたが、何れも新潟の栄枯盛衰の深い歴史の中で生業を営んで来られた新 潟を代表するお店だけに、参加された皆様も各所でカメラを向けておられました。  「さくら井」では、「芸妓さんの白粉はこの店でしか扱っていない」との説明に納得 された方もおられました。
・花街の中心地、市山流家元邸では、説明の途中に市山七十世さんと思われる方が、突 然玄関から出てこられました。思わず、我を忘れて「先生、新聞、見てます!」と声 を掛けてしまいました。すると小走りの家元に私の声が届いたのか、振り向いて会釈 を返してくれたのです。新潟花街の説明の最中に、なんとその中心的な人物と突然出 会うチャンスに恵まれ、私にとりましては感激の一瞬でした。
「犬も歩けば棒に当たる」と言う諺がありますが、シティガイドも前向きに歩いていると、時には思いがけない発見や出会いに恵まれる事を知りました。
シティガイド初日でしたが、ともすると無我夢中に一方的に進めてしまったのではとの思いもあります。これからはガイドもお客様も共に感動を共有し合える様なガイドを目指して今後も研鑽に励みたいと思っています。
                            報告 進ちゃん
コメント (6)
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