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新潟美人の歴史

2011-07-05 10:02:14 | 新潟の歴史
新潟観光・文化検定合格者の集い       平成23年7月3日 チサンホテル&コンファレンスセンター新潟

「新潟美人の歴史」 -- 江戸時代の新潟美人 --

                      新潟市歴史博物館 伊藤祐之

「みなとぴあ」で「新潟美人展」が、平成23年4月23日~6月19日の間で開催されました。
話題の企画展でもあり、「結いの会」のメンバーも大勢ご覧なられたと思います。
盛況に終わったこの「新潟美人展」を振り返り、新潟歴史博物館 伊藤祐之氏からお話を伺う機会がありました。
この企画展の開催趣旨は以下の通りです。

開催趣旨

堀と柳と美人の街―。
それは、江戸時代から明治、大正時代にかけて、たくさんの芸妓が往来する、新潟の風情でした。
旅人をとらえた芸妓の華やかさが、書物に記され、また雑誌や絵葉書の写真となり、
「新潟の美妓=美人」という印象が、広く伝播したものと考えられます。
戦後、人々の生活が劇的に変わり、往時の風景は遠い過去のものとなりましたが、
「新潟美人」ということばは、いまも私たちの口にのぼることがあります。
近代のメディアの発達と、大衆化の過程で、「新潟美人」はどのように描写されてきたのか―。
そのイメージ形成の歴史を、約150点の資料でたどります。(みなとぴあ HPより)


以上の様な「開催趣旨」ではありますが、企画のコンセンサスを得るまでに色々な意見が出されたそうです。
・「新潟美人展」として冠した展示会を何故開催する必要があるのか。
・現代社会に生きる女性との比較で乖離はあるものの、歴史的に見て、新潟に生きた女性としてのジェンダー
 (役割)を見た時に、男も女も一緒になって厳しい時代をたくましく生き抜いてきた歴史がある。
・新潟の冬は湊の機能は失われ、男が仕事を失う。経済的に生活が成り立たず、家族離散の危機に直面する。
 これを回避したのが女性であったと言われている。
 普通の生活の中の普通の出来事として、後ろ指を指される事はなかった。
・美人とは何か、基本的には第三者が評価する物ではあるが、何をもって評価の対象とするかは、
 時代的な、社会的な背景 などで変わるものではないか。
・新潟と言う地域での美人、新潟と美人との結び付けるもの。それは「湊」
・「新潟では杉と男の子は育たない」と言う諺があるが、この続きがある。「けど、柳と女は育つ」
・江戸末期、旅芸人の日記に各地の美人の記載がある。一般的には旅先の特定の「馴染みの人」を記載した物が多い中で、
 新潟では「馴染みの人」の評価ではなく、「新潟の人は奇麗だ」と一般的な記載になっている。
・全国的に「遊郭」と呼ばれる場所は、堀や塀で囲われた一画であった。
 でも、新潟は日常の生活の中にあった。(江戸末期まで)
等々、意見が出されたが、新潟の歴史を語るには、「湊」と「新潟美人」の関係は避けて通れない史実であり、開催を決めたとの事です。
以上は私の記憶で、講演に先立ち伊藤先生が前段に語った要旨です。曖昧な所はお許し下さい。

また、以下に掲載する資料は、当日配布された資料です。
クリックすると拡大されます。なお、古文書よりの抜粋ですが、私には解読するのは難解です。
其々の時代の中で、所謂「新潟美人」が日本の中で、どの様に評価されていたかの証ですから、
興味のある方は現代語に訳して頂ければと思っています。



この資料の上で、左クリックして下さい。資料が拡大されます。
更に、拡大された資料の上で、再び、左クリックすると更に資料は拡大されます。
鮮明な状況で文字を読むことが出来ますよ。
以下の資料についても同様です。是非、ご覧下さい。











 

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1 コメント

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ブログ資料の見方 (進ちゃん)
2011-07-06 23:58:20
「新潟美人展」は、細かい資料の添付で読みずらいと思います。
そこで、鮮明に読める方法を連絡します。
①資料の上にカーソルを合わせクリックする。
 すると、画面が大きく拡大されます。
 それでも 読めない場合は、
②更に、その画面でクリックする。
 すると更に拡大画面になります。
之なら、鮮明に読めます。
但し、携帯では試していませんので、あしからず。
皆さん、他に方法が有ったら、教えて下さい。
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