コミニカ英語教材(基礎編) ２年第3級その2

靖国神社に総理がお参り行かれたことに対して、「アメリカはディスアポイントした」と言われマスコミは大騒ぎしていました。英語の授業では「失望した」「がっかりした」と教えられいるので「アメリカ様が怒ってらっしゃる」となったということです。以下の展開表現がとっさに頭に浮かびました。
まず、受身形を使ったシンプルな表現です。
　　We are disappointed.　
　　We were disappointed.
　　We will be disappointed.
　　We have been disappointed.

それを行為者を含んだ表現へと進みます。言うまでもなくWe[us] are disappointed.の表現が根底にあります。
　　Japan makes us disappointed.　日本は私たちを失望させている
　　Japan made us disappointed.　日本は私たちを失望させた
　　Japan will makes us disappointed.　日本は私たちを失望させるだろう
　　Japan has made us disappointed.　日本は私たちを失望させた



　
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【今日の学習】

今回の記事ははっきり言って手抜きです。
ただこの手抜き記事が書けるのは、英語のしくみがとてもシンプルで合理的だからです。
ちなみに、前回のangryとworriedをdisappintedに書き換えただけです。ただ手間取ったのは日本語訳です。
つまり日本語よりも英語の方が簡単だということです。

例えば、Don't make me disappointed.(私をがっかりさせないで、失望させないで)は、VOC感覚、つまり動詞+目的語+補語(形容語)のパターンです。形容語としているのは純粋な形容詞ではなく、動詞からの造語のものです。
この補語を目的格補語と言いますが、ここではmeという目的語を補って説明している関係となります。

私は、この動詞フレーズの元になるのはI am disappointed.であり、makeにつながるとmake me disappointedとなるととらえています。またIがmeとなるのはmakeの目的語となるので目的格になるということです。
以下は格変化をしない例です。

　　The girl is disappointed.----> make the girl disappointed
　　その少女はがっかりしている　　その少女をがっかりさせる
　　My boss is disappointed.----> make my boss disappointed
　　私の上司はがっかりしている　　私の上司をがっかりさせる

私が指摘したいのは、以下のVC感覚での表現が基礎となってVOC感覚へと拡大するということです。

I am happy.(私は幸せです) I am angry.(私は怒っている)、I am sad.(私は悲しい)、あるいはI am surprised. (私は驚いています)、I am disappointed.(私はがっかりしています)、I am bored.(私は退屈している)

happyやangryを形容詞、surprisedやdisappointedなど動詞からの造語を形容語としています。
つまりもっとも基本的な形容詞や形容語を身についていないとこのような表現展開ができないということです。
「疲れる」は「疲れさせる」に、「がっかりする」と「がっかりさせられる」などです。

　自由に英語を話すための最短学習プログラム 一般動詞フレーズの文の生産

make me disappointed	making me disappointed	made me disappointed
① 現在形動詞フレーズ	② 過去形動詞フレーズ
make(s) me disappointed	made me disappointed
③ 原形動詞フレーズ	④ ing形動詞フレーズ	⑤ ed形動詞フレーズ
一般動詞５段活用	VO感覚(動詞+目的語)	私をがっかりさせる

(1) の現在形動詞フレーズを使って　※現在形
　　She makes me disappointed.
　　(時々)私をがっかりさせます
(2) の過去形動詞フレーズを使って　※過去形
　　She made me disappointed.
　　私をがっかりさせました
(3) の原形動詞フレーズを使って
　　She willmake me disappointed.
　　私をがっかりさせるつもり
　　She may make me disappointed.
　　私をがっかりさせるかも
　　She may not make me disappointed.
　　私をがっかりさせないかも
　　She can make me disappointed.
　　私をがっかりさせるはず
　　She can not make me disappointed.
　　私をがっかりさせるはずはない
　　She seems to make me disappointed.　(推測)
　　私をがっかりさせるようです
　　She doesn't seem to make me disappointed.
　　私をがっかりさせるようではない　
　　She is going to make me disappointed.
　　私をがっかりさせるつもりです
(4) のing形動詞フレーズを使って
　　She is making me disappointed.
　　(今)私をがっかりさせようとしている
　　She was making me disappointed .
　　(その時)私をがっかりさせようとしていた
(5) のed形動詞フレーズを使って　※現在完了形とその情緒表現
　　She has ever made me disappointed.
　　今まで私をがっかりさせたことがある
　　She has never made me disappointed.
　　今まで私をがっかりさせたことがない

以上にあげたのは肯定形ですが、否定、疑問、否定疑問、あるいは付加疑問といった表現へと拡大しますが、それについては書き切れません．
コミニカ中学英語基礎編はこのような英語の枠組みとそれによって運用される補語・動詞フレーズを身につけるためのものです。

[コミニカ英作法]

　(1) 彼女は、しばしば私をがっかりさせます　　※【一般動詞フレーズ５段活用】(1)を使って
　　　　<～は　ドウする文>
　　　① 彼女は　しばしば～　→ She often　　
　　　② 私をがっかりさせる　 → makes me disappointed　　
　　　(完成文) 　→ She often makes me disappointed.　　

　(2) 彼女は、しばしば私をがっかりさせました　　※【一般動詞フレーズ５段活用】(2)を使って
　　　　<～は　ドウする文>
　　　① 彼女は　しばしば～　→ She often　　
　　　② 私をがっかりさせた　 → made me disappointed　　
　　　(完成文) 　→ She often made me disappointed.　　

　(3) 彼女は、(これから)私をがっかりさせるでしょう　　※【一般動詞フレーズ５段活用】(3)を使って
　　　　<～は　ドウする文>
　　　① 彼女は　～でしょう　→ She will　　
　　　② 私をがっかりさせる　 → make me disappointed　　
　　　(完成文) 　→ She will make me disappointed.　　

　(4) 彼女は、(これから)私をがっかりさせるはずです　　※【一般動詞フレーズ５段活用】(3)を使って
　　　　<～は　ドウする文>
　　　① 彼女は　～はずだ　→ She can　　
　　　② 私をがっかりさせる　 → make me disappointed　　
　　　(完成文) 　→ She can make me disappointed.　　

　(5) 彼女は、(今)私をがっかりさせようとしています　　※【一般動詞フレーズ５段活用】(4)を使って
　　　　<～は　ドンナだ文>
　　　① 彼女は　～いる　　→ She is　　
　　　② 私をがっかりさせながら → making me disappointed　　
　　　(完成文) 　→ She is making me disappointed.　　

　(5) 彼女は、今まで私をがっかりさせたことがありません　　※【一般動詞フレーズ５段活用】(5)を使って
　　　　<～は　ユウする文>
　　　① 彼女は　一度も～ユウしない　→ She has never　　
　　　② 私をがっかりさせたことを　 → made me disappointed　　
　　　(完成文) 　→ She has never made me disappointed.　　

私も塾で教えていてとても驚いたことは、「コミニカ中学英語基礎編>」に取り組んでいる生徒たちが中2配当の学習事項になると、①を書かなくなるのはもちろんのこと、②も書かなくなり、完成文だけを書くようになります

[教材購入の皆さんへ]

「コミニカ英語教材<基礎編>」は、一貫してファンクションフレーズと動詞フレーズを別個にとらえる学習法を展開しています。 ファンクションメソッドは、このようにとらえて学習を進めるから実際に使える語彙が確実に定着・蓄積していくことになります。　
「しくみがわかる」ということと、実際の具体的な文の生産は別次元のことです。「英語の九九　英会話発想トレーニング」では、約3,400の英文の生産が、「コミニカ英語教材<基礎編>」ではそれ以上となっています。
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