日本人はどうして英語を自由に話せないのか?
How are you?(ご機嫌いかがですか?)、What are you?(あなたは何をしている人?)、Who are you?(あなたは誰ですか?)、Where are you?(あなたはどこにいるの?)などの表現は誰もが知っていると思います.
でもこれらをそのまま覚えても言語脳に英語のセリフが蓄積されるだけのことです。
あるいは、これを文法という手段で教える場合があって、これは塾や学校の先生の得意なものです.
(!) You are fine.
あなたは元気です
(2) How are you?
ご機嫌いかがですか?
彼らは、この(1)から(2)への転換を以下のように説明します.
(1)はSVCの文型であり、このfineという補語を問うときは疑問詞Howを使います.
ただ、この疑問詞は文頭に置かなくてはならず、しかもそれに続くyou areは「be動詞の疑問形は主語の前に置かなくてはならない」ということからare youしなります。
もちろんこのような説明は、今年から導入される電子黒板での学習に使われることでしょう.
いくら先端の電子技術を使っても、明治時代から伝統の訳読式英文法ではやはり「日本人は英語オンチ」は拡大再生産されるだけです.
英語学習で大切なのは、英語発想、あるいは英語脳構築であるべきです。
以下は、現在の存在を表すファンクションフレーズのテーブルです.
[GROUP-A]につなげると肯定表現、[GROUP-B]につなげると否定表現、[GROUP-C]につなげると疑問表現、[GROUP-D]につなげると否定疑問表現となります。
○英語の九九 ファンクションフレーズテーブル be動詞 現在形

今回は、以下の4つの疑問詞とbe動詞現在形の疑問表現を見ていただきますが、具体的には各疑問詞と[GROUP-C]との結びつきということになります。
How am I? → How are we? → How are you? → How is he? → How is she?→ How are they?
What am I? → What are we? → What are you? → What is he? → What is she?→ What are they?
Who am I? → Who are we? → Who are you? → Who is he? → Who is she?→ Who are they?
Where am I? → Where are we? → Where are you? → Where is he? → Where is she?→ Where are they?
学校英語ではam にやare weといったフレーズはあまり登場しませんが、How am I?(私はどんな状態ですか?)、What am I?(私は、何でしょう?)、Who am I?(私は,誰でしょう?)、Where am I?(私はどこにいるの?、ここはどこですか?)などの意味となります。
ちなみに、以下の(7)つのタイプの分類では、Howは(1)の形容詞が補語のもの、What, whoは(2)の補語が名詞のもの、 そしてwhereは(3)(4)の補語が方位副詞、前置詞+名詞のものに対応します.
またファンクションフレーズのテーブルは代名詞に限っていますが、それらは以下の語句に対応しています.
he系列 ← Tom, Bill,Mr. Green, your father, your brother, my husband、etc.
she系列 ← Lucy, Mary, Mrs. Green, your mother, your sister, my wife、etc.
they系列 ← Tom and Lucy, Mr., and Mrs. Green, my parents, my children、etc.
(1) (Are you) hungry? お腹が減ってるの?
thirsty(のどが乾いている)、angry(怒っている)、sad(悲しい)、glad(うれしい)、nervous(いらいらしている)
(2) (Are you) a good cook? 料理が上手なの?
a good singer(歌がうまい)、a house wife(主婦をしている)、an office worker(サラリーマンだ)、a strong drinker(大酒飲みだ)、a liar(ウソつきだ)
※ただし、主語がweやtheyなど複数形になると、補語もgood singersなどと複数になるのが原則です.
(3) (Are you) down? 滅入ってるの?
up(元気だ、起きている)、home(家にいる)、here(ここにいる)、away on business(出張している)、abroad(外国にいる)
(4) (Are you) on a diet? ダイエットしてるの?
in trouble(困っている)、in a hurry(急いでいる)、in hospital(入院している)、with Tom(トムと一緒にいる)
(5) (Are you going to) go on a diet? ダイエットするつもりなの?
make coffee(コーヒーをいれる)、make a wish(願いごとをする)、have lunch(昼食を食べる)、make a cake(ケーキを作る)、drink juice(ジュースを飲む)
(6) (Are you) dieting? ダイエットしてるの?
making coffee(コーヒーをいれながら)、making a wish(願いごとをしながら)、having lunch(昼食を食べながら)、making a cake(ケーキを作りながら)、drinking juice(ジュースを飲みながら)
(7) (Are you) starved to death? 腹ぺこで死にそうなの?
liked by Tom(トムに好かれて)、trusted by Tom(トムに信頼されて)、dressed up(ドレスアップして)、picked on by Tom(トムにいじめられて)、married(結婚している)
※tired(疲れて)、bored(退屈して)、moved(感動して)、excited(興奮して)、interested in Japanese history(日本の歴史に興味を持って)
これらは受身形ですが、veryやmuchで飾ることができます.
このようなワンフレーズ表現から、完成文へと進化させる学習法をまとめたのが以下の本です.ちなみにこの本は、明日香出版刊「CD BOOK こう聞かれたらこう答える!英会話トレーニングブック」CD付きが元になっています.
この電子書籍版は、それを増補改訂したものです.
以下の電子書籍のサンプルをup loadしました。音声を含めて24の「オウム返し学習法」を所収しています.無料でdown loadできるので、ぜひ社会人の方も体験してください.

U-tubeに投稿されている中嶋太一郎による動画
英語脳構築プログラム実況中継
自由に英語を話したい!
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あなたもバイエル程度の英会話学習から始めませんか。
オウム返し100連発に挑戦してください。
[今日の学習]
英語は、be動詞系列と一般動詞系列の2つで成り立っています。
英語は4つの時制で成り立っています。
今まで学習してきた現在形、過去形、未来形,そして今回も現在完了形への展開となります。
今回もbe動詞系列で「継続用法」の学習です。
今回は「経験用法」の学習です。ただし人主語のものです。
【オウム返し No.90】
[1]
Q: Ever been to Kyoto?
A: Yes. Been to Kyoto before.
[2]
Q: Have you ever been to Kyoto?
A1: Yes, I have. I have been to Kyoto before.
A2: No, I haven't. I have never been to Kyoto.
[3]
Q: How many times have you been to Kyoto?
A: I have been to Kyoto many times.
---(日本語訳)----
[1]
Q: 以前京都に行ったことがあるの?
A: そう、以前に京都に行ったことはないよ
[2]
Q: あなたは、以前京都に行ったことがあるの?
A1: はい、そうよ。私、以前京都に行ったことがあるよ
A2: いいえ、そうじゃないよ。私、一度も行ったことがないよ
[3]
Q: あなたは、何回京都に行ったことがあるの?
A: 私、何度も京都に行ったことがあるよ
[STEP 90]
been to Tokyoは、toが「到達」を表し、「京都に到達したこと」という意味です。つまり「過去に京都に到達したことがある」ということから「京都に行ったことがある」ということになります。
【英語発想を身につける!】
(ワンフレーズ表現)
Ever been to Kyoto?
今まで京都に行ったことがあるの?
(きちんとした表現)
→ Have you ever been to Kyoto?
あなたは、今まで京都に行ったことがあるの?
【ここがポイントだ】
略

ところで、以上のようなオウム返しの表現ができたらそれでいい、と考えている方がおられると思います。しかしこの教材はそんなものだけではありません。
それぞれのオウム返しを体験することによって英語発想を身につけ,さらにそれを元にして様々な表現展開ができるのが目的です。
実際の教材には,様々なフレーズをとりあげています。
本ではページ数が限られているために,とりあげているフレーズも限られています。そこでそれを補うためにオンライン講座というものがあります。
受講生の方に]
【be動詞フレーズ5段活用】 be abroad 「外国にいる」
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(1) (am, are, is) abroad 現在形動詞フレーズ
(2) (was, were) abroad 過去形動詞フレーズ
(3) be abroad 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being abroad ing形動詞フレーズ
※進行形はなく、動名詞で使われる。
(5) been abroad ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
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【オウム返し No.90】の音声をお聞きください。
また以下の表現を「オンライン通信講座受講者用ページ」に加えています
(1)を使って 「どこにいるの?」「(ふだん・今)外国にいます」
(2)を使って 「どこにいたの?」「(その時)外国にいました」
(3)を使って 「どこにいる(来る)つもりなの?」「(これから)外国にいる(行く)でしょう」
(5)を使って 「(今までずっと)外国にいます」 「継続用法」
(5)を使って 「(今まで)外国に行ったことがあります」 「経験用法」
「オウム返し英会話学習法HTML版」は、小から大へと進化する英文の生産を有機的に体系化したものと言えるでしょう。
音声は,すべて応答となっています。
一人でもQの音声が流れたらとっさにAを答えることができるようになってください。
音声を流さないで,お二人で役割を変えて応答するのも効果的です。
ご夫婦や友だち同士,あるいは親子で楽しんでいる方はたくさんおられます。
このブログの記事に関するすべての過去記事と全体のカテゴリは以下のブログでご覧になれます。
「オンライン通信講座受講者用ページ」を設置しているのは以下のブログです.
seesaa ブログ「英語脳構築「オウム返し英会話学習法」」
[お知らせ]


「英語脳構築オウム返し英会話学習法」HTML版は、マウスを合わせるとフレーズが浮かび上がってきます。
サンプルで体験してください。音声も聞けますが、ネットでご覧になる場合は、画面が変わる場合があります。(実際の教材では画面はそのままで音声が流れます)
音声は、スピーカーのイラスト(ただし、何かの具合では現在このイラストは消えていますが表題の右端のもの)をクリックし、「マウスを当てると文字が浮かび上がる」のは、下の段右にある「NEXT」のイラストをクリックしてください。
教材全体のサンプルは左のイラストをクリックしてください。
【オウム返し No.26】
「スミスさんて、どのような人なの?」「可愛いよ」
初学者のための英語脳構築英作教材
書いて覚える「コミニカ中学英語基礎編」
ネイティブの人たちや私たちと同じ非英語圏のヨーロッパやインド、中国の人たちと私たち日本人が根本的に異なるのは、彼らが「自分が表現したいことをどのようにして英語に変換するか」という学習を受けるからです。彼らはワンフレーズ、つまり片言でも言いたいことを表現しなさい、という教育を受けます。そしてそれをキチンとした表現へと導くのが教師の役目であり、そのために教えるのが文法(当たり前ですが、これは教育文法ではありません)です。
●ブログ「コミニカ中学英語基礎編」
●ブログ「英語の九九 英会話発想トレーニング」
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☆電子書籍版「英語脳構築・オウム返し英会話学習法」」について
増補改訂版A5判 294ページ(二色刷) ※原版は254ページのものでした。
【お知らせ】
ダウンロード販売(払い込みはクレジットカードと銀行振込) | |
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CD-ROMなどの郵送販売 |
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☆☆ファンクションメソッド英語研究会発行の電子書籍本 大好評発売中!!☆☆
ダウンロード販売(払い込みはクレジットカードと銀行振込)
○電子書籍「自由に話すためのたったこれだけ英文法」
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○電子書籍「英語脳構築オウム返しトレーニング」(音声つき)
○電子書籍「7つの動詞で身につける英語感覚!!」
○電子書籍「九九のように覚える英会話」
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