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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団回帰線「最後の伝令」

2013-10-27 20:03:59 | 演劇を見てきた
2013/10/27

昭和初期。とある劇団が西洋劇を上演する話。
あとで検索してみたら、劇中劇構造も全部含めて「最後の伝令」という作品。ややこしい。
あのエノケンの代表作でもある。
この作品では、舞台上も舞台裏も見せる。
そんなにデタラメなわけないよと思いつつ、当時の演劇はこれくらい大らかだったのかなと大枠では信じられる。ユルさがいい。
舞台と舞台裏を同時進行させると言えば、三谷幸喜の代表作「ショウ マスト ゴー オン」。
どちらも演劇の本番中という緊張感を利用して、わかっていない人たちがしてはいけないことをして笑いを生む。
ただ、三谷のほうは舞台裏のみを見せる。
リアルさと緊迫感を強調して、その反動である笑いを割り増しさせる工夫だったのかな。
作家の菊谷栄は、三谷の二人芝居「笑の大学」の登場人物・椿一のモデルと言われることもある。
実際はよくわからないけど、そう言われるのには納得できる。名前も似てるし。
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ブライアン・ヘルゲラルド監督「42 世界を変えた男」

2013-10-26 23:13:44 | 映画を見てきた
2013/10/25

□黒人のジャッキー・ロビンソンがメジャーリーグに受け入れられていく過程を描いた話。
□意外なほど話に起伏がなかった。ひとりの黒人が差別に耐えて頑張った。
□史実かつ王道の話だから、変な演出はいらないのかも。素材のよさを殺さないのも技術。
□ただ、最後の感動シーンは長すぎ。
□情感たっぷりすぎて、誰かが撃たれるか倒れるかする伏線だと思ってしまった。何かに感性が毒されていたのかもしれないが。
□黒人差別描写は思ったほど露骨じゃなかった。
□奥さんとイチャイチャしすぎてて、あんまり悲壮感を感じない。奥さん、色っぽい。
□チャップマン監督の悪口は差別意識というより性癖。だんだん可愛らしくなってきてしまった。
□シャワーのシーンはもちろん、乱闘シーンも、ちょっとトボけた空気があってよかった。
□黒人を差別することに全く疑問を持っていない様子の白人描写にどきりとする。
□史実の枠を超えないように気を使いつつ、エンタメとしても成立するように、ギリギリのバランスを考えたんだろうなという感じ。
□それが成功しているかどうかは、日本人である自分には全然わからない。エンタメとしては成立していたけど。
□野球シーンの撮り方がいちいちかっこいい。なんで野球選手がみんなあんなに野球選手っぽいんだろう。みんな、役者なんだよね?
□球場の壁とか、ボールとか、ベースとか、プロテクターとか、いちいち時代を感じさせていい雰囲気。
□ジャッキーがランナーになったときの落ち着かないそぶり。ピッチャーだったら、ほんとに嫌だろうな。
□黒人記者がジャッキーを助手席に載せて送っているときの言葉。「このまま運転してもいいかい。それとも歩いていくかい」確かこんな感じ。
□書き出すと普通のセリフだからこそ、流れの中で聞くと感動的だった。
□そういえば前見た映画も世界を変える映画だった。「10兆円」だと端金に思えるのに、「野球」だと説得力を感じる不思議。
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「Dining&Bar Dino 3周年記念パーティ」

2013-10-23 16:38:47 | レポート
2013/10/23

今年の1月に「聞き耳カフェ」をやらせていただいたdining&bar Dinoさんから、3周年記念パーティのお誘いをいただく。
19時から24時まで最大5時間食べ飲み放題で3000円(前売)と、いくら3周年でもサービスしすぎではなかろうか。
カクテルを色々飲めるのが嬉しい。
20時ちょっと手前に到着。すでにお客さんがたくさんいて席を探すのも一苦労。
有志によるパフォーマンスも次々と催されていて、いちばんよかったのは、太極拳の演舞。
空き時間でこの道20年の先生に、太極拳的な技で吹っ飛ばされるという達人体験をする。
「バキ」の渋川先生っぽい感じなので、太極拳というか合気道っぽいイメージ。
たぶんいろんな流派があるのだろう。
オーナーの乳井さんの社交ダンスも情熱的だった。あの有名な社交ダンスの映画に出てくる竹中直人を思い出してしまった。サルサでいいのかな?

※プライバシーに配慮しているわけではなく動きが速かった。奥のほうでは占いも。
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阪本順治監督「人類資金」

2013-10-20 21:04:46 | 映画を見てきた
2013/10/16

ひさしぶりに試写会に当選。
しかし、仕事で遅れ最初の10分くらい見られなかった。
第二次大戦中にあったという10兆円の隠れ資産を使って、世界の金融システムを変えようとする話。
佐藤浩市が世界中あちこちに連れて行かれたり、国連でロケやってたり、絵面的にもテーマ的にもスケールが大きい。
作品で言いたいことは、「アメリカ中心の金融市場っておかしくない?」であることはわかったんだけど、登場人物の利害関係がまったくわからず、彼ら彼女らがなぜ喜んだのか、悲しんだのか、笑ったのか、怒ったのか、悲しんだのか、さっぱりわからない。
最初の10分そんなに大事だったのかな。
都度都度、池上彰さんに解説をお願いしたかった。
森山未来がかっこいい。錚々たる役者陣の中でも存在感が際立ってる。
観月ありさがハイキックしてた。
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即興組合「エフプレイ」

2013-10-19 17:46:01 | 演劇を見てきた
2013/10/19

ものすごく久しぶりのマルチスペースエフ。
役者さんたちはところどころで、事前にお客さんから集めたと思われる「お題」を読み上げ、話を作り上げていく。(自分は到着がギリギリすぎて書けなかった)
即興と言われると、与えられた情況に対して、いかに機転を利かせて「お話」を作るかという風に考えがち。
でも、実際はもっと柔軟で、役者さんは出てきたお題に身をあずけている感じ。
出てきたものをどうやって鑑賞するのかを考えるのはお客さんの役割だったように思う。
なので、それなりに役者間でルールを作ってやってるんだろうけど、お客さんもそのルールは共有できたほうが楽しめそう。
ピークは盆踊りの音楽が流れたところ。
即興だから何書いてもネタバレにならない良さはあるけど、次に見る人は同じものを見れないというもどかしさ。
あと、音や光も即興というのはかなりすごい。
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NHK「NHKスペシャル 激走! 日本アルプス大縦断 ~トランスジャパン・アルプス・レース~」

2013-10-11 11:13:21 | DVD・VHS・動画など
NHKスペシャル 激走! 日本アルプス大縦断 ~トランスジャパン・アルプス・レース~ [DVD]
クリエーター情報なし
NHKエンタープライズ


2013/10/7

□日本にもあったトンデモレース。
□案外トンデモはあるんだけど、そのなかでも特にすごいのがこの「トランス ジャパンアルプス レース」。
□富山湾から北・中央・南の日本アルプスを越え、8日間かけて駿河湾まで。
□415km。
□しかも、走りやすいところを通るんじゃなく、ご丁寧に各山々の山頂に行く。
□登りの高さの合計は富士山登山7回分。登りすぎ。
□剱岳の、あのとがった先端にもちゃんと行く(特典映像にあった)。
□走る、歩く、登る、下る。冒険にも程がある。
□3000m級の登山について誤解してしまいそう。
□トップクラスは、ひょいひょい行き過ぎ。
□レースのHP見てみたら、「ちょっとハードな山岳アドベンチャーレース」と書いてあった。「ちょっとハード」って超人ジョークか。
□走ることは地道な進歩の積み重ねとは言え、そんなことまで行ってしまうとは。
□決して運動エリートばかりじゃないのが嬉しい。
□年をとっても距離は伸ばせる。
□普通、リタイアする映像を見せられる時は、それなりに悲壮感を共有するけど、このレースに限っては「そりゃそうだよね」という感じ。
□なので、当事者はともかく、見ているほうは冷静。
□関門の制限時間前が熱い。
□山小屋を舞台にした演劇を書きたい。足湯のおじさんがどんな人生を送ってきたのか気になる。
□特典映像が資料映像みたい。きれいな自然とかいいから、もっと人を映してほしい。
□たまに映ってるんだけど、どうしても「もっとおいしいとこあるんだろ!」と思ってしまう。
□参加者(なのかな?)がヘリで搬送される映像とかよかったし。
□明らかに撮るほうも大変だから、メイキングがあったら絶対面白いのに。同封の冊子で少し紹介されているだけではもったいなさすぎる。
□「自分探し」もここまで来ると応援せざるを得ない。
□自分も人生を間違えたら参加してみたい。

※HPおもしろい。TJAR http://www.tjar.jp/
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池上彰・津田大介「メディアの仕組み」

2013-10-09 23:28:46 | 読書感想文
メディアの仕組み
池上彰 津田大介
夜間飛行


2013/9/26

さくさく読める対談。
読みやすすぎて、結構いいこと書いてあったはずなのにあんまり思い出せない。
これからテレビ局は不動産で設けたほうがいいとか、新聞社はアーカイブを商品にするべきだとか、一番怖いのは情報に多様性がないとか、読み返してみてやっと「そういえばなるほどと思った」ということを思い出す。
大半は一般論なので、難しいことは自分で関連書籍を読んだり註釈を調べなきゃ意味ないよということが言いたかったのかもしれない。

メディアの仕組みを知るための5冊。
「原寿雄自撰 デスク日記」「テレビが政治をだめにした」「3・11とメディア」「新聞・テレビは信頼を取り戻せるか」「出版・新聞 絶望未来」(池上彰)
「新世紀メディア論」「アーキテクチャの生態系」「パブリック(ジェフ・ジャービス)」牧野洋「官報複合体」「ビッグデータの正体」(津田大介)

※画像がなんか変。
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NHK「ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎 駿×宮崎吾朗~」

2013-10-07 20:09:01 | DVD・VHS・動画など
NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎 駿×宮崎吾朗~ [DVD]
クリエーター情報なし
スタジオジブリ


2013/10/6

宮崎吾朗監督「コクリコ坂」制作時のジブリを追ったドキュメンタリー作品。駿は脚本を書いている。
傍から見てても親子仲がわるそうだったので、ハラハラしながら見る。
思ったより二人の関係はピリピリしていなかったが、吾朗監督は前作が前作だっただけに、大失敗に終わる可能性があったので、こういうドキュメンタリーをよく企画したなと思う。
ちゃんと成長して形になってほんとによかった。
また、一部で「常に宮崎駿と比較される日本一気の毒な映画監督」と言われているけど、やっぱり羨ましいと思う。
望んで得られる環境じゃないし、いくらお金を積んでも、これ以上の英才教育はムリだろう。
ただ、『ふたり』という表題でも、どう見ても主役は駿。
ヒロインのキャラ設定に悩む吾朗に、駿が一枚の絵でアドバイスする。
何も言わない。
そして震災時のスタッフへの喝。
かっこよすぎる。
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宮崎駿監督「風立ちぬ」

2013-10-06 19:35:05 | 映画を見てきた
2013/10/1

□ゼロ戦の設計者である堀越二郎の人生を追った話。
□小説の堀辰雄「風立ちぬ」にあった、結核で絵描きのヒロインという設定も入っている。
□最近のジブリ作品の傾向なのか、ストーリーラインに派手なところが全くない。
□しかし、よく見ればフェチズムあふれる作品。
□堀越二郎のメガネぶり。眼鏡ごしに、目が二重に見えるところとか、フレームの形にそった影ができるところとか。
□でも、全員同じ形のメガネしていた。当時はそんなもんなのかな。
□文房具ぶり。なにあのかっこいい定規。鉛筆描写が必要以上に精密。
□地震描写ぶり。アニメであそこまでちゃんと街を壊すのは大変なんじゃないか。ちゃんと怖いし。
□タバコの吸いぶり。もう作品上必要とか必要じゃないとかの問題じゃない量。市民団体が何か言いたくなる気持ちはわかる。何を言うのかにセンス問われるけど。
□涙が大粒すぎて変。たまにそう泣く人がいてもいいけど、全員、毎度毎度おんなじ涙を流すのは萎える。
□小さいおっさんのおかっぱぶり。
□あいかわらずの食いもの作家ぶり。
□ポイントになる登場人物にさりげなく「緑色の何か」を食わせて視覚的にフックを作る。クレソンだったのか、あれ。
□福田里香先生のフード理論的に面白かったのは、堀越二郎と、奥さんのお父さんとのやりとり。
□一緒に食事を取るシーンを見せることで、信頼関係を表現するのかなと思ったら、スカされた。
□お父さんとしては、堀越と奥さんの関係にほんとに納得してたのかなと疑ってしまう。
□状況的に認めざるを得ないんだけど、本当はイヤだったんじゃないかな。その後の娘の扱いを知って父親として納得できるわけないもの。
□ヒロインが結婚するときの着物がきれいだった。結婚式になると急にきれいになる感じ、いい。
□ぜんぜん、予想していないタイミングで終わった。
□風とともに終わるのは宮崎駿の引退作品としてかっこよすぎるではないか。

※ちゃんとした解説なら町山智浩評を聞いたらいい。
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「ももクロ春の一大事2012~見渡せば大パノラマ地獄~」

2013-10-05 20:51:18 | DVD・VHS・動画など
ももクロ春の一大事2012~見渡せば大パノラマ地獄~ [DVD]
クリエーター情報なし
キングレコード


2013/9/28

アイドルのライブで円形ステージというのは、かなり珍しいような。
演出が、ほぼ格闘イベント仕様。
要するに「PRIDE」と「やれんのか」だから、何年前の話だよという感じだが、演出のかっこよさ自体は色あせていない。
どうせなら、ポイントになる曲だけでもいいので煽りVもちゃんと作ればよかったのに。
MCはMCで面白かったけど。
あと、衣裳は変。
お客さんのノリが異常にいい。怖い。
一見さんには近寄りがたい感じも、格闘イベントと共通。
適度に編集してるんだろうけど、それにしてもあの運動量で3時間のライブを完遂できるのはすさまじい。
あと、百田加奈子のセンター適性がすごいことになってた。
アイドルが「終わりを愛でる芸能」であるなら、彼女らが今後どんな大人になるのか興味が尽きない。
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