遠藤雷太のうろうろブログ

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ジュリー・テイモア監督『テンペスト』

2011-08-09 16:39:05 | シェイクスピア
2011/8/10

主人公の魔法使いを女性にしたというけど、まったく違和感はなかった。
もうこの作品については、男でも女でも魔法使いっぽい人がいれば性別関係なく配役していいのかもしれない。
映画だと、妖精の扱いがたいへん難しいところだと思うけど、本作品では演劇的な演出がベース。あくまで「人間が演じている妖精」という見せ方。
風の妖精エアリアルは妙に子供っぽい感じでかわいい。そして素っ裸なのはやっぱりエロい。このエアリアルと魔法使いの関係性は、この話のなかで一番おもしろいところ。一瞬エアリアルが反抗しても、すぐに反省してしまう様子(体のくねらせ方)には笑った。
化け物キャリバンを取り巻く二人もとてもバカバカしくて面白い。リアリティを横に置きつつ妙に馴染んでいるのは、イギリスの伝統芸だからかな。こういう実験的なことはもうやりつくしているんだろうなあ。監督はアメリカ人なんだけど。

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