2021/3/5
最寄りの本屋で衝動買いして、その日に最後まで読み終わった本。読ませる力が強い。
内容については、タイトルと、能町みね子さんの帯文「凡人(と思っている人)全員が刺激される自己啓発本」に集約されている。
本書は、筆者が人生に疲れて宿無し生活を送っているところから始まる。
本に関する本なのは間違いないけど、本のことというより、自分の人生と向き合う話として読める。
今は減っていると思うけど、深夜までやってるファミレスがあって本当によかった。
ヴィレッジヴァンガードの店長というだけあって、人生に疲れた常識人に見えた冒頭部分と、全然そんなことなかったという最初のつかみ部分(プロフィール欄のくだり)のギャップが、叙述トリックのようだった。
本というメディアそのものの推し活と言えるかも。
自分も本を勧められてみたいけど、そんな人いっぱいいるだろうなと一歩引いてしまうのがまさにダメなんだろうと思ったりする。
※自分が購入したのは文庫ではなくハードカバーのほう。