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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

wards of hearts『フライドエッグジェリーフィッシュ』

2015-10-16 23:12:47 | 演劇を見てきた

2015/10/16

『サザエさん・その後』のような話。

『おそ松さん』と同じ文脈での『サザエさん』。

または、『ワカメさん』。

波平が長期入院し、サザエは離婚し、タラちゃんは難しい年頃に入り、カツオは空気を読むようになり、反対にワカメはとっちらかってしまい、タマは妖怪化する。

大変だ。

オリキャラのダメ夫婦のクズっぷりが微笑ましい。

記号的な役ほど地力が見える。

極めてほしい。

あと、柏手はしっかり聞こえたい。

城島さん、割烹着似合う。

会話はテンポ重視。

早い掛け合いは稽古量の賜物と思われる。

家族劇ならではのもっとダメでもっとドロドロしててもっとどうしようもなくできそう。

修羅場という名前の最大の御馳走。

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ブルボン小林『マンガホニャララ』

2015-10-16 01:10:52 | 読書感想文

 

マンガホニャララ (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

2015/10/15

なんとなく手にとって、すぐ読み終える。

マンガを語るのは誰でも出来る。

現にいくらでもそういうサイトが散在している。

だからこそ、プロのハードルは高くなる。

世の中の人が気づきにくい着眼点と、誰が読んでも共感しやすい文章というのは、基本的に矛盾する要素。

その矛盾を乗り越えることが、プロのハードルになるんだと思う。

<「地に足がついた」ゼロ年代の漫画表現>の回では、渡辺ペコ『にこたま』などを挙げて、架空の登場人物が、実在の読者よりも人間らしく見える様を評価する。おもしろい。

AIの「チューリングテスト」を思い出した。

こういう書き方だとマンガ家のほうも嬉しいんだろうな。

とりあげられた中では『二十面相の娘』を読んでみたくなったのと、なぜか『ガラスの仮面』を読み返したくなった。

あと、巻末の付録「スネ夫自慢148連発」は見る人が見れば価値があるもんなんだろうか。

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