![]() | 変な学術研究 2 (ハヤカワ文庫NF) |
クリエーター情報なし | |
早川書房 |
2012/6/6
1が面白かったので、2も読んでみる。
前作と違い、事故や自殺に関する法医学分野の論文が中心。
今回は変な論文というより、世の中の変わった死因を集めている。
フランス人特有のユーモア(逆偏見?)は健在なので、よりブラック。
その中でも自慰に関する記述が多く、パワーショベルによる自慰の記録、掃除機で吸い込みすぎてしまった話、膀胱の中に異物、感電による昇天など、悪趣味きわまりない一方、人間が持つさまざまな可能性、多様性に感動する。
「警官に発砲させることによる自殺」では、アメリカ社会が潜在的に抱える闇の部分まで見えてしまった気がする。気のせいかもしれないけど。
すべてのエピソードに出展となる論文がきちんと明記されているんだけど、これが民明書房刊みたいなものだったら、かなりショックだな。
確認する気はおきないけど。