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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

蜷川幸雄とさいたまゴールド・シアターの500日 平均年齢67歳の挑戦 

2009-10-04 00:03:32 | 読書感想文
真夜中の読書感想文
:ただ漠然と読んでるだけなのも詰まんないから400字詰め原稿用紙一枚分感想を書こうと思い立つ。ネーミングの意味は特になし。強いてあげればノリ。


橋田欣典 須賀綾子 強瀬亮子 埼玉新聞取材班
「蜷川幸雄とさいたまゴールド・シアターの500日 平均年齢67歳の挑戦」

 蜷川幸雄の次の挑戦は高齢者劇団だった。
 淡々と「船上のピクニック」上演までの道のりがつづられている。

 カルチャーセンターで行うようなクラブ活動的なものではなく、目標はあくまで「プロの劇団」。55歳以上で、1日4,5時間で週5の稽古を1年続けられることが条件。それでも応募総数は1200人。書類審査もせず、自身も70歳のニナガワがオーディションに臨む。

「個人史と表現を結びつける」ことが、この劇団の可能性であると言う。最終的に残った40人は平均67歳。一人ひとりにおおよそ67年分の個人史があるというのは想像を絶する世界だ。「個人史」が長いほど多様だし、その表現範囲は「老い」によるデメリットを上回るかもしれない。

 個々の参加者からは「まだ終わっていない」「これで人生を締めくくる」という強烈な決意に演劇の力を再確認させられる。

 演劇関係者なら一読しておいたほうがよいと思う。
コメント
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