2025/6/26
ムルソーは街に戻って残りの休暇を過ごす。海でマリイと会ってそのまま一晩を過ごす。母親が死んでも普段通りの日曜日だった。
思ったより1章が短かった。
とりあえず日本でいう昭和初期~中期くらいの時期で、場所はフランス(アンジェ)。
主人公が男性だとわかった。
海でブイと戯れる男女。球状のガラス玉を想像したけど、たぶん違う。わざわざ検索してしまった。ねばねばしている歩道も気になる。暑いからアスファルトが溶けているのかな。
映画館で時間を過ごしたり、駅から何かの競技場帰りの観客や選手も出てきたり、活気のある街並みの描写。現代と比較して、すごく古くも新しくもない時期なので、かえって想像しにくい部分をたっぷり描写してくれる。
どんなに大きな出来事があっても時間は経つし、生きている以上、生活は続くし、仕事もしなければならない。全人類が抱える悲哀を感じさせるパートだった。
「マリイの髪の毛が残した塩の香を求めた。」(p24)
「ママンは埋められてしまった。また私は勤めに戻るだろう。」(p27)