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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

「井上悠介一人芝居作品集~うのうえうえ」

2021-08-28 22:19:56 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/8/20

・井上悠介くんの脚本と演出の一人芝居を4作品。アーカイブ視聴。

『部屋が暗い』沖中詩乃

・帰宅した女性が友人と電話で電話しているうちに、体に異変が生じていく話。

・飾りのないタイトル通り、大きな展開の起伏もなく、救いもなく終わる。クセになる後味の悪さ。

・初見の作品だけど、自分の中の井上作品の魅力ってこういうイメージ。

・劇場と配信で見え方聞こえ方の差が大きそうで魅力をうまく摂取できなかったかも。

『バスで帰る女子大生(女子高生バージョン)』前田叶愛

・ある女子高生が、バス内で寝てしまった結果、バスから降りられなくなる話。

・少しコミカルな要素が増えているものの、同じように展開に大きな起伏がなく、文字通り一本道の話。

・後味の悪さを残しつつ、ドライに切り上げ、あとは沈黙。余計な説明はなし。

・登場人物に全く寄り添ってない終わり方が好き。

『デスゲーム業界で働く女たち』泉加奈子

・デスゲーム業界で働く女が、仕事の失敗や恋を通して成長していく話。

・新人OLとデスゲームという、両立しにくい二つの要素を並べて、ギャップを楽しむ方針。

・さすがに前の二作品とは毛色を変えている。

・ずいぶん前に読んだ『督促OL修行日誌』を思い出す。

・どんな業界にもそこで働く人がいる…とか、そういう教訓じみたことを考えても仕方ない感じで楽しむ。

『うのうえうえ』リンノスケ

・きっとろんどんメンバーの仮名を与えられた三人の男たちが、廃病院へ肝試しに行く話。

・ここまで電話で会話する形式が多かったので、一人語り形式が新鮮。

・語りと、いかにも訓練されている感じの体の使い方とが合っていて、見やすい。

・伏線の貼り方が、この公演ならではという感じでおもしろかった。作中の前振りも最低限で済んでいた。

・最後のところはきょとんとしてしまったけど、時間をおいて思い出し笑いした。うまく落としている。

・あと、二作品終わった後の映像が不穏すぎて笑った。映っているもの自体は普通なのに。

(8/15 15時の回のアーカイブ)

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演劇ユニットハイブリッド『ロボット』

2021-06-30 00:16:17 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

演劇ユニットハイブリッド『ロボット』

2021/6/27

人類への反乱に成功したロボットたちが、人類最後の一人となった建築技師に、生命の秘密を解明するように求める話。

戯曲の初版は1920年。ほぼ100年前。

戯曲はこれからだけど、wikiのあらすじを見る限り、序盤はだいぶん編集されている感じ。

序盤は影絵表現で効率よくまとめられている。赤バックが不穏。

ロボットが高度になるにつれ、良くも悪くも人間化していく。

そんな「進化」のなれの果てとしてのダモンの演技のバランスが面白い。

ロボット文化の浸透と人類の生殖機能の退化がセットになっているところと、物づくりに長けた男を生かすところの理屈っぽさが好き。

最後の人類となった建築士は、男女風のロボットが恋人のようにお互いを思い合う様子を見て、未来の希望を託すことにする。

人間らしさの根幹が愛情という考え方には色々疑問もあるけど、解釈の余地もたくさんあるし、余白の多さも楽しめる作品だった。

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宝塚歌劇宙組『風と共に去りぬ』

2021-05-28 23:23:52 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/5/27

・前々から興味はあった宝塚を、動画とはいえ、ようやく見る。

・演目は『風と共に去りぬ』を選ぶ。

・映画版を見ていたのでとっつきやすいかなと思ったけど、いろいろノイズになってしまったので、演目選択を間違えたような気がする。

・幕開け。いきなりバトラーが登場。とりあえず、立ち姿から普段見てるタイプの演劇とは何かが違う。

・美しい立ち姿のまま舞台下に沈んでいく様子も美しい。

・「GONE WITH THE WIND」の文字が入った紗幕ごしに人々が見えるのも美しい。

・歌やダンス、衣裳の良さは想像通り。特にアトランタ陥落のごちゃごちゃした群衆の動きや、戦争が終わったあとの華やかなニュージェネレーションとくすんだ旧世代との対比がかっこいい。

・あと、書き割りの絵柄もかわいい。

・舞台奥いっぱいに広げられた南軍の旗がおろされると、星条旗をプロセミニアム風に並べたアーチが浮かんでくる過剰さも楽しい。

・小説は読んでないので映画と比べてしまうんだけど、スカーレット・オハラの精悍な感じが抜けてて、より恋愛要素が強くなっている感じ。好みは分かれると思う。

・メラニーの出産シーンが違っていたり、暴漢を撃退のシーンがないので、オハラのしたたかさや強さ、メラニーとの清濁合わせた絆はあんまり感じなかった。

・たぶん映画見てなかったら気にならなかったと思う。

・あと、当たり前のように黒塗り表現が出てきて驚く。

・もともと女性のみで演じる制限があり、劇場という閉じられた環境で行われる芸能なので、免罪要素も多いと思うけど、それにしても。

・上演は2013年だから、HBOの配信停止が話題になる前だけど、配信開始はいつだったんだろう。

・あと、ほかにも名作はたくさんあるだろうに、どうして配信に乗せる作品に本作を選んだんだろう。

・どうしてもやるんなら、今後は映画でやっていたように背景の説明や注釈ちゃんとつける感じになるのかなと思う。

・そんなわけで別の演目で純粋に作品を楽しみたいと思う。

(U-NEXT)

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世界エイズデーシアター『Rights,Light ライツライト』

2021-05-19 22:13:41 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

世界エイズデーシアター『Rights,Light ライツライト』(さっぽろアートライブ)

2021/5/19

・HIVポジティブの男性が、決まっていた内定を取り消しされて、就職するはずだった病院を訴える話。

・裁判前後と、彼がいま働いている高齢者向けケア施設での仕事の様子を交互に進行させていく。

・フィクションだけど、実際にあった事件をもとにしている。ちょっと検索するだけで関連サイトがたくさん出てくる。

・主人公の男性はゲイとして描かれる。

・実際にどうだったかは知らなくてもいいことだけど、世の中には嘘を前提とすることで描ける真実もある。

・内定取消が2018年、裁判の判決が2019年。劇団フライングステージが本作を上演したのがおそらく初演で2020年11月、本作の公開が2021年1月。そのスピード感に驚く。

・HIVの疑いがあるという理由で、医者が防護服を着て対応するエピソードは、突拍子がなさすぎて、かえってリアリティを感じる。

・後で確認したら、やはり元の事件にも似たことがあったらしい。それが2010年の話。

・以前に比べれば、HIVの知識も広がっていると思っていたので、このことに悪い意味でも驚いてしまう。

・ここまで露骨だと、書くほうも困る。被告の弁護士なんて、フィクションに出てくる悪役そのものだけど、実際の裁判でもそういうことはあったらしい。

・裁判は札幌で行われる。淡々と話は進むものの、今の自分にとって近い時期・場所で起きた出来事で肌感覚で身近な出来事だと思える。

・主人公を演じているのは遠藤洋平くん。聞き心地のよい静かな語り口。そんな中でも若干のゲイっぽさ、緊張感、人好きする感じ、細かく演じわけている。

・星野源っぽい役者を捜しているけど、星野源ほどのギャラは出せないという映像関係のプロデューサーがいたら遠藤くんに声を掛けたらいいと思う。

・新天地の施設ではただの好青年にしか見えない彼が、およそ誰も体験したことのない経験を語る体にしているのは、大きな工夫だと思う。中央のドアで舞台を二分する見せ方もスムーズ。

・配信を前提にしたカメラワークも見やすく、見る側の敷居の低くする演出的な配慮も成功していたと思う。

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小林エレキ一人芝居『せっかくなんで』

2021-05-04 00:08:11 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

さっぽろアートライブ事業 小林エレキ一人芝居「せっかくなんで」 

2021/1/31

不動産屋の社長、そこで働くスタッフ、訳あり物件に住むことになった男。

少しだけ繋がりのある三人を一人芝居で順番に演じる。

唐突な展開はあるものの、一つ一つ独立した話として見るとそこまで珍しい話ではない。

ただ、一枚一枚の描写力が強いので、たった三枚の写真でも画角の外まで勝手に世界が広がるように作られている。

続けて見ると、彼らの後ろに小さな生態系のようなものが発生してくる。

場に統一感があるのは、演者の好みや性質に素直に作っているからだと思う。話作りに力みがない。

陽気なところ、突飛なところ、ホラーなところ、ある程度知ってる人なら、とても「らしい」話だと思うんじゃないだろうか。

かわいいけど微妙にイラッとさせる笑い方、震えがひど過ぎて逆にリアルに見えてくる怪我人、わかりやすいクセを排して、より緊迫感を出す演技。どれも引き込まれる。

大胆に三分割された装置もかなり手間がかかっている。一人芝居でここまで大掛かりにやるのは珍しい。

豪華で豊かな一人芝居だった。

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きまぐれポニーテール『ハッピーママ、現る。』

2021-05-03 23:48:19 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/1/31

PTAの会議で小学校に集まった大人たちが、役職決めや美化活動、学校行事の打ち合わせでトラブルを起こす話。

思い込みの激しい権力者、蒲生を中心に話が進む。

エンプロ仲間のナガが演じてるけど、プライベートで会うときに萎縮してしまいそうなくらい、いい感じに仕上がっていた。

留守電のところだけでもおもしろい。

中心人物を演じて中心人物としての説得力を出すのは本来大変なこと。

蒲生さん以外にも、恫喝、窃盗、不倫、セクハラ、わりと直接的なトラブルが多くて、味付けが濃い。

流れというより強めのシーンを並べる感じ。

演者が全員達者。立ち位置、間の取り方、仕草、基本的な演技スキルが高くて、観ている人を飽きさせない工夫がたくさん詰まっている。

このレベルで掛け合いができたら、役者さんも演じてて楽しいと思う。

見れば見るほど、もうPTAなんて概念ごと解体すればいいのにと何度も思った。

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ニットキャップシアター『カレーと村民』

2021-04-05 01:06:18 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/4/2

・浜家の当代である太郎が、日露戦争直後の講和条約に納得できない人たちや、クセのある家族に振り回される話。

・日露戦争を歴史ではなく庶民の目線で見返している。

・戦果なんて、損失の量に比例するわけがないんだけど(むしろ反比例しそう)、それで納得できない人が多いのは仕方ない。

・作中最も学があるはずの海外留学経験者、次郎さんが一番胡散臭い存在に見える。素敵な低く通る声で、言うことにもそこそこ説得力があって、質が悪い。

・知識階級への不信感は普遍的なものだと思うけど、一般化しすぎるのも有害なので、彼の一応の恋人アキでバランスをとっている感じ。知識は知識で大事。

・なので、ちゃんと知識階級ではなく、次郎さん個人が胡散臭く見える。

・知識がなければ、正しい判断をすることができない。なので、当時の庶民が愚かではなく、誤魔化して情報を出さないほうが悪い。

・この傾向、おそらくアジア太平洋戦争の終戦まで続くと思う。下手したら今に至るまでそうかもしれない。

・現代で暮らす自分の感覚だと、年老いた奉公人、オマサの言うことには共感できるけど、ほかの登場人物に全く響いていないところが悲しい。

・後半の会話劇をちょっと逸脱するシーンが面白い。なかなかあんな思い切りのいい展開にはできない。

・ネさんは名前から勝手に朝鮮ルーツだと思っていたけど、パンフを見たら全然違った。

・ちょうど、テレビ番組のアイヌ差別表現を見たばっかりだったので、動物例えに少しどきりとする。

・勘違いだったけど、検証は後でもできるので、気づくことが大事なはず。

・猫の話は終盤のある展開にもつながる。おしゃれ。

・薬屋さん、たしかに嘘をつくような感じの人でもなかったけど、ほんとに川の水汲んでたんだろうか。普通の水で実演しても不都合なさそうだけど。

・カレーは作中少しだけ出てくる。他の方の感想で、「カレー」が現代の何に例えられるのかという問題提起があったけど、自分にはうまく思いつかず。

・作者のごまのはえさんとお話する機会があったので、聞けばよかったような、自分で考えたほうがいいような。

・ある日、突然気づくのを待ちたい。

(配信チケット購入)

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「第6回学生演劇祭」

2021-03-31 23:05:00 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/3/26

・おおよそ30〜40分くらいの短編9作品を配信で一気に見る。

・劇団宴夢『ルーモ1.255』。序盤の数字だけのセリフ覚えるの大変そう。間違えても気づけそうにないけど。冒頭の「ディスタンスしている、あなたと私」が今年の演劇祭全体を象徴するセリフになっている。

・劇団Noble『灯火は遥か』。断片的な言葉と動きを不規則に並べていく見せ方。うさぎストライプの作品群を思い出す。基本全景映像なので、とにかく2人の配置と向きで作れるバリエーションを探る、基礎研究のような作品になっていた。

・ゆとりユーティリティ『満塁デストロイ』。観念的な作品が続いたので、こういう作品があるとホッとする。微笑ましく楽しむ。他者との距離感でいうと本作品が一番反対側に振れていた。逆ディスタンス。

・ふしこ『木青屋服呉』。タイトル好き。自分に貼られたレッテルを裾の埃を払うように扱っている。肩の力が抜けている。それを一昔前風の環境で見せるバランスも好き。

・おちゃめインパクト『キャベツ』。もともと透明な仕切りは、ディスタンスを取るための工夫なんだろうけど、あらぬ方向に進化していて楽しい。タイマーも効果的。諦める話を前向きに書くのは難しい。20年くらい後には彼女たちの間でこの時のことが笑い話になっていてほしい。

・ポケット企画『ここにいて、』。己の虚無を他者を使って表現する。ドーナツの本質は穴みたいな人の話。言葉を発し続けることで、言葉にできないことを表現しようとしてる。のかも。

・東北連合『深夜、パーソナリティーが消えた』。陽キャと隠キャは対にはなるけど、対等ではないという話。自作のラジオなんて根暗に見えるけど、ポッドキャスト全盛の時代なので、もう一押しで全然別の世界に飛んでいきそうではある。

・ごじゃりまる。『こうふく♡みたらしだんご』。むかし戯曲のWSで似たようなテイストの「みたらしだんご先輩」という短編を書いたので親近感が湧く。ポップに見せてるけど、完全にカルトにハマった信者をどうやって救うかみたいな話だった。それはともかく、あんなに女性ばっかりの大手企業があったら案外先進的なんじゃないかと思ったりもした。

・あたらよ『会話劇』。会話と玩具を結びつける発想がおもしろい。細かく見ていくと変なところもありそうだけど、組み合わせの妙で最後まで押し切られた。ジェンガやドミノをライブでやるのはハラハラしてしまう。

・投票はおちゃめインパクトと、あたらよに入れたけど、ライブで見たら極端に印象が変わりそうな作品が多かった。



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OrgofA『異邦人の庭』

2021-01-23 22:28:00 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/1/15

・死刑囚と死刑囚を取材したい劇作家が面会室でお互いのことを知ろうとする話。二人芝居。

・配信。アクリル板に反射する白い光が美しいし、シーンによっては演者の顔に影が入ったりと、シンプルだけど凝っている。照明だけでなく、撮影も良いんだと思う。

・獄中結婚の設定は映画『葛城事件』でもあったけど、そのよくわからなかった設定を、本作ではもうちょっと掘り下げている感じ。

・存在しない記憶をあったものとして生きるのは普段役者さんがやることとも共通する。役作りから役が抜けるまで大変そう。

・後でフォローはあるんだけど、あそこまで記憶が抜け落ちていると、見ている方は本当に冤罪なんじゃないかと心配してしまう。冤罪でも記憶のほうがおかしくなることはある。

・本作ではそういう捻り方をしてなかったけど、突き詰めると藪の中になる。

・インパクトの前の和ませ方。いったん、お客さんをリラックスさせてから、一番のアタックに繋げる。緩急。

・死刑のタイミングを選ぶ制度は、結果的に死刑執行が増える気がするんだけど、どうなんだろう。

・あと、自分が死刑に追いやった人間を題材にして脚本を書くのは、創作者として一線を越えている感じはする。もはや地獄変の領域なので、二択が二択になってたかどうかは微妙かもしれない。

・大部分の時間、二人の演者が舞台中央で完全に正対するので、おそらく劇場だと二人の表情を同時に見ることはむずかしい。

・両者をはさむアクリル板に映る表情や想像力で補う感じ。

・弱点にはならないと思うけど、表情の演技も大事な見どころだから、ライブで見た人は配信もフォローしたくなるはず。

・演者は明逸人さんと飛世早哉香さん。詳しい人なら間違いないと思えるマッチメイク。

・明さんは、思考の流れのようなものが表情や仕草で見えるので沈黙中でも情報量が多い。相対的に言葉の比率が低くて、説明臭さが出ない。

・飛世さんは殺人者の役。生身の人間が静止すると、それだけで異様に映る。普通に話してても、時々静止するのでちゃんと壊れた人間に見える。まばたきの増減に注目するだけでも面白い。

・配信だと再見できるので話を追う以外の部分が見えやすくて助かる。

・展開上の大きな仕掛けもあるけど、淡々と消化していく感じ。

・あえて氷山の上の部分しか見せず、水面下のぶつかり合いを想像させる作品だった。


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『アルプススタンドのはしの方(高校演劇ver. 関東チーム)』

2021-01-20 23:38:00 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/1/16

甲子園の全校応援中、自然とアルプススタンドのはしの方に集まってきた生徒たちが、野球観戦を通して各々の「仕方ないこと」と向き合う話。配信。

高校演劇で全国を制した戯曲を、プロのスタッフ、演者を揃え、関東チームと関西チームの二手に分かれて上演する。

高文連の映像を見てからだいぶん経っているので、特に比較することなく楽しむ。

手元の戯曲と見比べながらという、配信以外でやったら怒られる見方。

関東チームなので言葉は標準語に変更。

会話の面白さは相変わらずで、時間もタイト。ストレスなく見ることができた。

元の高校演劇の舞台も映画版もそうだったけど、ヘタすると若者がただ高校野球を見て感動して舞い上がっているだけの物語になる。

ポイントになるのは演劇部で脚本担当のアスハの方になると思うけど、塩梅が難しそうだった。

目線で打球を追う動きがとにかくスムーズ。

実際に球場で野球見てたら、あそこまで綺麗に揃わないだろうとは思うけど、一つの様式として楽しい。

この本も高校演劇の古典になっていくんだろうと思いながら楽しむ。

無理してでも関西チームも見ておけばよかった。

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