笑ってみよっか ~B面~

権田藁エリザベス麻呂子と申しますが

今彼は3代目 (長文よ)

2009-07-03 | 日記
初代の彼のことはコチラでどうぞ
  
                 (A面の人は懐かしいっしょ)




初代彼とは結局8年、生活を共にしました。
別れる間際は、私が何十回話しかけても、
返事をしてくれるのは機嫌の良いタイミングだけでした。

ま、いったん喋りだすと相変わらずウルサかったですが


「もう彼も限界かな・・・」


さすがに3日間話すこともなかった昨年の6月。
まとわりつく惜別の情をはらいのけ、涙をこらえ、
私はある場所へ出かけたのでした。



そこには未来の彼がたくさんいました。

見た目が超イケてる彼や
ヤリ手な彼
とてもソフトそうな彼
ケチな彼
激しそうな彼


私は目が輝きました。
今まで過ごした彼とは比べ物にならないくらい、器用な彼ばかり。
この8年間、
彼が全てだった私の世間知らずさを、痛感した瞬間でした。

えぇ。女とはそういうもの。
あっさりばっさり2代目彼を見つけることができました。






2代目の彼はドラマーでした。

数多いなかで、私が彼を選んだ理由は、

“ちょうどいい”

何もかも、ちょうどいい彼でした。
間を取り持ってくれたおっちゃんも、
それはもう彼のことをゴリ押しでオススメしてらっしゃいました。

出逢ったが運命。
すぐにでも一緒に住みたかったけど、
彼の引越し用意があるため、
私は2日後に再会する約束をして帰りました。


彼を迎えてからの毎日は、
それはもう楽しい日々となる・・・はず・・・・でした。


私の見る目がなかったのか。
おっちゃんの話がうそっぱちだったのか。。。







とても懐が大きいと聞いていたのに、
私が背負ったたくさんの荷物を、
あまり多く受け止めてくれません。


とても節約家だと聞いていたのに、
その懐の狭さにより2度手間になることが多く
かえって出費することに。


とても穏やかで声を荒げることはないと聞いていたのに、
ヒートアップしてくると、
自分の体を揺らしながら大声量で。。。



「こんなはずでは・・・」
「彼との未来が明るくない・・・」


後悔しそうな脆い心を、何度も嗜めました。
というのも。
その時既に、私はかなり彼に貢いでいたからです。

もちろん、長所もありました。
時間をかけて暖めてくれるときは、
それはもうフワフワな心になるほどの柔らかさでした。
雨模様な日には、どれだけ彼に助けてもらっただろう。


長い付き合いにするためにも、
彼のいいところをたくさん見つけようとしました。

大きいスヌーピーのぬいぐるみの面倒をみてくれたこと。
こどもたちのゲロンパ枕からバイキン君をやっつけてくれたこと。

でも一度芽生えた猜疑心は
そう簡単に拭い去ることができませんでした。







ある朝、私は実家に帰るため急いでいました。
今脱いだ服だけでも片付けてから行こうと、彼に頼みました。

40分後に家を出れば、新幹線に間に合う。
段取りよくすれば、10分ほどで片付くはずだ。
なのに、彼は全く急ぐ様子もない。
いつものように、チンタラチンタラしてるのだ。

いくら普段は、いらちじゃない私でも、
今は新幹線が迫ってきてるのだ!
もう頭の中では新幹線N700系が車庫から出る準備をしているほどだ。

くすぶる私を横目に、いたってマイペースに時間をカウントする彼。

そのカウントを見た瞬間、

ついに私の脳内メーカーは一気に「怒」に占領された!




おんどりゃー!
 ワレが言っとる“あと20分”って、
  ワシが家出る時間過ぎとるやんけーっ!!








私も我慢の限界だったのでしょう。
河内のおっちゃん化を抑えることができず、
イライラはエベレスト、いやチョモランマ、いや逆マリアナ海溝。




「何さらしとんねん!」(☆訳1)


叫んでしまいました。







そんな2代目彼との別れは突然でした。

最後に彼と交わったのは3月27日。
そう引越し前日でした。
引越し当日、久しぶりに四方から彼の全身を見て
“けっこうぽっちゃりさんね

なんてクスっと笑ったりして、引越し先での再会を約束しました。



ぽっちゃんりさん・・・
ぽっちゃんりさん・・・



そうぽっちゃりさんすぎたのです。
新居にとっては。





悪夢のようでした。
無事新居で再会できたものの、
ぽっちゃりさんすぎた彼は、彼の部屋に入ることができませんでした。
どうしたらいいのでしょう。
もう私は“彼”という存在なくしては、生活できない体質です。
ただでさえ、
引越し移動の間の荷物を受け止めてほしくてたまらなかったのに。。。



「やっぱり私は彼が好きなんだ・・・」
「彼の大切さを今思いしらされてるのね・・・」


そんな感傷にひたる暇は私にはありませんでした。
ただでさえ、突風のような忙しさで目が回っているのに。



「どないなっとんねん!!」(☆訳2)



その私の言葉に、彼は傷ついたのか真実はわかりませんが、
彼の部屋には今、3代目の彼がいます。
なかなかのヤリ手です(きゃっ


結局引越し以来、2代目彼は一言も話すことなく、
ぽっちゃり図体を物置部屋に忍ばせていました。

そして先週、ついに離別の時を迎えました。
諭吉くん2人と英世くん8人と交換でした。
予想外のメンズ多さに、私は満面の笑みで彼を見送ることができました。





何もかも、ちょうどよくなかったけれど、、、

ありがとう2代目彼。

さよなら2代目彼。





※追記※

写真は2代目彼とのお別れの日に撮りました。
若干淋しげですね。
再会時のエピソードはこちらにチラ書きしてます。


                             
☆訳1「何してるんだい」
☆訳2「どうなっているのかい」


 
                                  -完-
 





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2 コメント

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あゆへ (麻呂子)
2009-07-06 13:28:31
えぇ。
おおいに交わったさ(笑)

3代目は買った次の日に配達してくれてん。
やっぱりイケてるわ~

あゆんちの彼。
A面の書いたときでも
大概やったはずやのに・・・

長いな~

別れがきたら、
B面で教えてね(笑)
返信する
面白かった(^▽^) (あゆ)
2009-07-03 16:40:26
>最後に彼と交わったのは
って・・
麻呂ちゃんも 充分 エロいと思うんですけど
(〃▽〃)

2代目と3代目の間は どうしてたん?
コインランドリー?
まさかの 手洗い??


ウチのカレは まだ がんばってるよ~
(同棲期間 約15年)
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