店長の武勇伝

私が行く美容室店長の実話。

先日の台風並の天候の日、美容院の入ったビルは外装改装中だった。
たぶん足場組みが悪かったんだと思うけど、風で足場が倒れそうになったらしい。
そのビルは９階建で北面は目黒通り、西面はJR目黒駅という立地。
足場が倒れたら大惨事である。
美容室の下の階は窓がハメ殺しで開かないという事で営業中の美容室の窓から現場担当者が窓から乗り出して足場を自分で引っ張るという事になったらしい。
とは云っても３階の高さである。
みんなで止めたらしいけど「大丈夫です、いつもやってますから！」といいつつ、店長に腕時計と携帯を渡して「なにかあったらコレが形見だと言って下さい」と云ったらしい・・・。

どうにか形見にはならずに済んだらしいが、足場に引っかけたビニールコード（しかなかったらしい）を消防が駆けつけるまでの時間、その場に居たメンバーで「もう手がもたないよ～～～」とか叫びつつ必死で引っ張っていたらしい。

駆けつけた消防はあっちの窓とこっちの窓にロープを渡して固定することにしたらしいが、店長に「真ん中のこの窓はずれちゃうかも知れませんけどいいですよね！？」と聞いたらしい。
「ダメです」って言えないよねぇ・・・と店長は笑っていたけど、窓はずれちゃったらしばらく営業できないでしょう～～？？？

でも、どうやら窓は壊れずに済んだみたいだけど、窓を閉められないままだから吹き込む雨をどうしにかしてくれと言ったらブルーシートを張ってくれたらしい。
でも内側から張ってるから結局店内が水浸しになったらしい。
大損害である。

後日、建設会社のお詫びは店内の壁紙総張り替えと言うことで決着がついたそうだ。

一歩間違えば大惨事という話が身近であったこと、しかもまったく知らなかった事に驚いたけど、なによりもびっくりしたのは、その騒動の最中にカラーリングをしていたお客さんがいたという事実。