いよいよこの旅メインの羊の毛刈りなのだが、
牧場までの道中まったく目印になるモノがないので道案内はナビまかせ。
うっかり曲がり角を間違えたら、ナビはルート再検索をしてくれずジッと沈黙。
しかたないのでUターンをすると、さっきまちがえた場所に戻ったとたんさわやかに復活。
「拒否かよ!!」とつっこみをいれつつなんとか牧場に到着。
ここでそれぞれ釣り人、おふくろさん、レンジャー部隊、ペンキ塗り職人などに変身。
羊は結構汚れているので、着替え必須なのだ。
いよいよ今回の生け贄が連れ出される。
サホーク種の♀。子羊を産んだばかりのお母さん。
説明を受け、さあどうぞと羊をデーンと仰向けに座らせる。
そうすると「毛刈りなのね」と納得しておとなしくなるそう。
とっかかりの為か、すでにお腹が縦に刈られている。
そこから鰺の開きのように刈っていくのだ。
「バリカンが壊れちゃったので今日はハサミで刈ってもらいます」と見せられたハサミは
全長30㎝はあろうかという糸切りばさみのオバケ。
「あと、もう1本はコレで刈ってください」と渡されたのはあきらかに100均で売っていそうな裁ちばさみ。
切れれば何でもいいみたい。
毛は結構みっしりとはえて、まんべんなく油でコーティングされている感じ。
皮膚の際を見極めてチョキチョキと刈り込んでいく。
お肉を切ってしまいそうでビクビクしながらハサミを入れていく。
「お肉、切っちゃわないんですか?」と聞くと「時々切っちゃいますよ」とあっさり。
確かにすでに刈られていた部分にV型の傷が・・・。
羊も時々ビクッとなるので「ゴメンね!ゴメンね!」といいながら刈り進む。
お腹が済んだら今度は横向きに寝てもらい背骨まで刈り込む。
そしてひっくりかえして逆をチョキチョキ。
8人で交代しながら1時間ちょっとでようやく毛が身から離れる。
最後の首周りはさすがに怖いので、牧場の人にお任せしてようやく終了。
羊の毛皮の敷物が完成!
刈った毛は、今後自分達で糸にするべくいただいて帰る事に。
着替えて終了証をもらって、牧場レストランでお昼。
美瑛牛100%ハンバーグやシチューを堪能。
その後、牧場で羊や馬と戯れる.
羊は H のオーバーオールがいたくお気に入りで、ヒモやらポッケやらをずっとハムハムしていた。
そして札幌へUターン。
北海道を実感したのは帰り道。
ナビ頼りで道を進んでいるのだが、行けども行けども高速に乗る気配がない。
1時間経ち、きっと高速は使わずに下の道で帰れるんだな~と思い始めた頃いきなり緑の表示が!
高速乗るまで1時間ですか!!?
やっぱり北海道は広いね。
高速に乗って1時間、やっと街になる。
「人がいるよ~」などどいいつつ大通り公園沿いのホテルに到着。
十数階吹き抜けのおしゃれなホテルに、午前中の自分たちの姿を思い出しギャップにとまどう。
気を取り直し、大丸で最終日の友人Kの展示にゾロゾロと駆け込む。
黒で統一されたかっこいい空間にあきらかにそぐわない8名。
すでに何も無いと覚悟していたのだけど、まるで私の為にお取り置きおきしてくれたかのような1品をGET!
これで大満足。
その後一緒に飲む事になってもいたので、営業妨害にならないうちとそそくさと退散。
全員の行きたい所、食べたいところをあげてどうにかやりくりしたスケジュールの結果
ポケモンセンター組と札幌ファクトリー組みに分かれる。
私は札幌ファクトリー裏にある札幌限定の雑貨屋さんに御一同様を案内。
すでに何度も行ってる私と興味の無いNは札幌ファクトリー内でプラプラ。
Nとは旅行先の好みがなぜか合うのだ。
そして、友人Kのセッティングしてくれたすすきののお店へGO。
食事もかなり美味しくて、焼酎もいろいろあってKと「ここは良いね~♪」などと話している間に
メンバーはだんだんハイテンションになり、隠れ家的お店だというのにまるで居酒屋状態。
予約したKは「今度は違う名前で来よう・・・」
騒がしくてすまんの~。
そんな中、絶対スープカレーが食べたいというMの為に予定していたお店が定休日だと言うことが発覚したので、
Kに相談。
しかも、明日行く予定の琴似のお店の近くで全員が入れるという注文付き。
切れそうな電池を駆使してのK指令が札幌を飛び交い、ものの15分もしないうちにお店のURLが届く。
すざまじいネットワーク!
眠くなった数名が先に上がった以外は閉店までねばり、ホテルまでプラプラ酔い覚まし。
なにからなにまでありがとう!>K
しかし、そこで終わらなかった。
最後の夜と言うことで部屋飲みが盛り上がり、気が付くとなんと空が白んできていた。
慌てて寝る用意をする中、朝ご飯を二条市場で食べる相談をしているメンバー。
今(4時)寝て8時に出かけて海鮮を食べるという。
だって、お昼はスープカレーだよ?私はパスするから行っておいで~。