帰ってきた戯言日記

ぇーっと戯言

ひこうき雲 - 荒井由実(cover)

2015年02月20日 | 戯言
話題になった映画のドラマがあったので見てみた。

しかし悩む搭乗員の描写はどうにも腑に落ちない。
祖父や母の知り合いの戦争体験を聞く限り、あれは今の価値観であって当時の価値観ではないと思う。

この作品は戦時中の人間を調べるときにその人本人のみを調べた話であって
当時の社会的情勢や立ち位置、国民が受けていた教育内容などを調べていないこと自体はかまわないが
映画として泣いて明日には忘れてエンターテイメントとして消費できればいいというのがどうにも好かない。

あと私自身思うことだが、戦争体験を語る方々が本当に戦後本音を語ったのだろうか

正しかったと思っていても正しくなかったと言った人も居たのではないのか
当然、その逆を思った方々も居られたはずだし、そして本音を言わないことは
自分が戦後生きていくためには仕方の無い事だったのではないか。

この作品は戦争を描いたんじゃなくって、戦後の人々がどう感じたかを描いたものであって
当時の人々の想いを描いたものではない。


だから私はこの作品を好かないのである。


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ひこうき雲 - 荒井由実(cover)


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上手いなぁ~この人。

コメント
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