るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- 追憶編
第二幕「迷い猫」
幾松:高杉さん、お身体は?
桂:良くないらしい、女も移るからと遠ざけているそうだ。
幾松:うのさん言わはりましたな、お気の毒に。
桂:うのは承知しているよ。
幾松:ほんまに?
桂:晋作は…たとえるなら抜き身の刀、誰も奴の生き方を阻めはしない。
幾松:ほんまに。高杉さんが抜き身なら、うのさんは鞘…どすな。
桂:鞘か、そうだな。
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