生死の境をさ迷う橘慎悟(♂)は 三途の川ならぬ深い霧が立ちこめる“三途の森”で篠塚高(No.9 / ♀)との運命の邂逅の契機である暗殺組織「タイガース・アイ」の竜童に殺された幼馴染の嶋田良一と幼い頃に事故死した両親に再会する。DIVとコテージにいたことは覚えているものの何が起きたのかを忘れており、いつの間にか真っ暗闇の空間に移動して懐かしい人々との再会の記憶を失い、誰かが一緒だったようなという漠然とした感覚しか残らなかった。
『天空の玉座』 第16回
麗卿:!(娘娘がやったんだ!こんなことまでするなんて…。)……………。
皇太后:わらわが毎日そなたのために心をくだいてるというのに、当のそなたは。
麗卿:(ううん、わかってた。娘娘は皇后の位のためなら、どんな手でも使う人だって………。私は見て見ぬふりをしてただけ――。)
李金鈴:あ、麗卿。聞いた――?許妃のやつ、庭で草いじりしてて虫が刺されたんだって。
少女:庭師かよっていうー、バカみたーい。
金鈴:せいせいしたわね。
少女:いよいよ皇后陛下ね、おめでと――。
麗卿:(私たちも娘娘と同罪。いや、自分がやってるという自覚がないぶん娘娘より、たちが悪い。毒を喰らわば皿まで。)そんなことで喜んでる場合?私が皇后になったら私は女主人、あなたたちは使用人よね。昨日の陰口…聞こえてたわよ。
2人:えっ。
麗卿:フッ。(この醜い世界をとことん見届けてやる。)
金鈴:え…。
少女:ええ~~?!
北風捲地忽覚夢(冷たい風に夢は破られた)
一心愁謝如枯蘭(心は沈んで枯れた花のよう)
飄泊天涯遇塵世(生をうけて濁世にであった)
当須刮目観魈魅(ただ目を皿のように開けて魑魅魍魎を見続けてやる)
隠れオタクの裏の顔こそ真に麗卿の望む生き方だった。それを踏み躙られ毒を喰らわばと悲しい決意をする彼女が痛々しい!ところで黄雪英は何処に消えたのだろう?金鈴と同じ唇の少女は誰?