イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

No.3001

2012年10月11日 21時25分07秒 | 高橋美由紀


No.3001

或る雪深い町の高校に「森山桃子(もりやま・とうこ)」と名乗り、慎悟護衛の極秘任務を帯びて潜入していたUBメンバー。童顔。以前から篠塚と慎悟に関心を抱いていた。篠塚の帰りを待ち続ける慎悟を見て、2度と還らないかもしれない、いくら待っても彼の前に立つことはないのかもしれない、病や事故で絶命するかもとそんな可能性の上ではあり得る事柄を思い浮かべ、それを承知の上で篠塚が自身の前に再び立つと信じてバス停で待ち続ける慎悟の姿に、悲しくも強い想いと繊細な心と評した。


それとは裏腹に予想に反して格闘技に優れ、不良グループに絡まれたのを慎悟に助けられ、自身が原因で彼を危険に晒すという本末転倒な事態に発展する。その直後に“慎悟を守れ!”と改めて厳命が下った。慎悟に逆恨みの襲撃をし、女子高生達を盾にして彼の身が本当に危険になった時、篠塚の命が下り、か弱き女子高生の仮面を外し青木の残った仲間を次々と倒してゆく。最後に残った青木が篠塚の降伏勧告で戦意喪失となって慎悟を傷つけようとする敵は完全に沈黙した。

篠塚の帰還と共にその任務も終了し、危険な任務の連続である篠塚を案じて心を引き裂かれそうな不安に苛まれながらも、そんな日々を気にするなと言って恋人を迎えた慎悟の姿に、UBトップナンバーの「篠塚高♀(No.9)」が“還る場所”と定めるほどに慎悟は強い心の持ち主なのだと悟った。

新たな“隠れ家”に旅立った2人の事情と自身のこと、元凶の青木父子が懲らしめられたことを里美ら友人に説明して別れを告げた。その際、友人達に「ずっと友達だからね、忘れないでね。」との言葉を贈られた。その言葉を胸に刻み、決意も新たに次の任務に臨むのだった。