今年のワールドシリーズはアメリカン・リーグ西地区王者のヒューストン・アストロズが、
ナショナル・リーグのワイルド・カード(東地区3位)から這い上がったフィラデルフィア・フィリーズを
4勝2敗で下し、2017年以来5年振りの世界一に輝きました!
おめでとうございます!
2017年からの6年間のポストシーズンでは驚異的な成績を残しています。
2017年 ワールドシリーズ初優勝(世界一)
2018年 ALCSリーグ優勝決定戦敗退
2019年 ワールドシリーズ敗退
2020年 ALCSリーグ優勝決定戦敗退
2021年 ワールドシリーズ敗退
2022年 ワールドシリーズ優勝(世界一)
しかも2020年以外は西地区王者に輝いています。
じゃ、金に物言わせて戦力を常に補強し続けているんじゃ、と思われがちですが、
実は2021年オフにはサイ・ヤング賞右腕のグリンキー、看板選手で遊撃手のコレアを放出。
東京ジャイアンツなら、坂本遊撃手と戸郷投手がいなくなるようなイメージです。
エースのジャスティン・バーランダーを始め、主力が多く残るものの、
選手の総年俸はメッツ、ドジャース、ヤンキースに大きく水をあけられ9位。
ファーム組織の改革を行い、育成によって若手の宝庫に育てたフロント力の賜物。
GMは統計学やデータを駆使したチームづくりには定評があり、
一方、現場の監督はオーソドックスで昔ながらの采配や選手起用しながら、
軋轢を起こさず、チームを良い方向へと導いている結果と言えるでしょう。
ちなみにジャスティン・バーランダーは自身5回目のシリーズ出場で、
今年の第1戦の敗戦で8試合先発0勝6敗の成績ながら、
第5戦に念願のWS初勝利を記録するなどのトピックスがありました。
通算244勝の39歳が、9度目の正直で初勝利となりました。
このアストロズ、アメリカン・リーグ西地区の強力な王者として君臨してますが、
大谷翔平が所属するエンゼルスも同じ西地区です。
なお、大谷投手はアストロズ戦を得意としており、
今シーズンは5試合に登板し、3勝1敗 防御率1.21の成績。
一方で打者・大谷はアストロズ戦を得意とはしておらず、
18試合に出場し打率.206 2本塁打 8打点の成績です。
大谷が9月・10月に熱い戦いを勝ち抜くためには、
打者・大谷のアストロズ戦の成績が大きく左右するようです。