物欲大王

忘れないために。

劇団ひとり「陰日向に咲く」

2006年04月22日 06時23分31秒 | 読書、書評
陰日向に咲く

幻冬舎

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 劇団ひとり氏による処女小説。名作である。
お笑い芸人ならではの視点が面白く、読み応えがある作品。
クセのあるキャラクターを一人で演じるのが著者の芸風なのだが、それがこの作品にも良く出ている。とにかく「人間観察が巧いな」という印象。
ホームレスに憧れるサラリーマン、売れないアイドルを応援し続けるオタク、借金に追われ一発逆転を目指す男……
だめ~~な人々による5編の短編集なのだが、登場人物のそれぞれが巧くリンクして書かれており著者の力量を感じた。
とにかく面白いので、一読をオススメする。
評価★★★★★(5段階)

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